sim_swim_awesome
@sim_swim_awesome
2026年5月26日
そういうふうにできている
さくらももこ
かつて読んだ
夫が妻に子どもをほしいか聞かずに話を進めているところが怖くて怖くて…子がいて当然?という時代だったのかもしれないが、さくらさん自身が子がいない人生を受け入れていたのになんなの?という怒りも沸いた。
いきなり妊娠情報誌を携えてきた夫に驚く妻を見て「なんで真剣に考えないのか」と叱り、本を読むことを強要した上に、自分はその一切に手を付けず、雑誌を読まないことをまた叱る。
ピピーーッッ!!レッドカード1発退場即離婚案件です!!!🟥🙋♀️🚨
夫がまずやることは、情報誌を買ってくることではなく、妻が子を欲しいか聞くことだよ、と読みながらイライラした。笑
挙句の果てに、雑誌を読まないことが不満だったのか産婦人科へ行ってどこか悪いところがないか調べてもらい、ついでに産み分けのコツでも聞いてこいとまで言う。なんでオメーの体には何の問題もない前提なんだよ。顔も知らぬ著者の夫に対して、私はまだ怒りがおさまらない。
夫婦ともに忙しく暮らしており"私は「ひょっとして、このまま子供がいない人生を歩むことになるのかもしれない。寂しい気もするが、それもまた人生のひとつの形であろう」と秘かに思ったりしていた。"という気持ちも尊重してあげてほしかった。
妊娠9ヶ月を過ぎた頃、お腹も大きくなっていたため机に向かっても腹が苦しく考えがまとまらないことで絶望するさくらさん。前みたいにバンバン仕事できない、これから先もやれる自信がないと泣いて訴えると、夫は「仕事は休むこともできるし母子共に健やかに過ごす事がももこの仕事なんだよ」と言う。
代えのきかぬ仕事をする妻にこんな事言うなんて酷じゃないか?しかもwikiで調べたら、当時の旦那はりぼん編集者なの???まじ???てか人の仕事なんだと思ってんの???
この本の中で子を産むのかと聞いたのは産婦人科のおばあちゃん先生だけ。
自然分娩は会陰という部分を麻酔なしで切ると知って震えた。世の中には、無痛分娩をよく調べもせずに否定する輩がいると聞く。痛みを体験して初めて母になれるとかなんとかそんなくだらない理由で。では、出産できない父は局部と肛門の間を切ることくらいはして痛みを体験して父になれば良い。本気でそう思う。
脳と心と魂の関係の考察が大変おもしろく、大いに納得できるものであった。”意識が脳を使用している状態が心"
子どもが産まれてもとても冷静で大感動とはならないところが良かった。私はそういうのを信じていないから。
「私のお腹は、地球に肉体を持って産まれてくるための通路にすぎない」
至極冷静に、産まれてすぐにひとりの人間として子どもを扱うところがとても好感が持てた。
巻末のビートたけしさん×さくらももこさんの対談が豪華!
「自分以外の人間とつきあうのは単なる暇つぶしであって、頼りになるのは自分の意識、意思だけっていうかね」
「息子がただ「いい奴」にさえ育ってくれれば、あとはもういいと思っているんですけど、それが一番むずかしいですよね。」
と達観しており、さくらさんの他のエッセイも読みたくなりました。