とりまよ "さよならジャバウォック" 2026年5月27日

とりまよ
とりまよ
@torimayo
2026年5月27日
さよならジャバウォック
昔、たくさん読んでいた伊坂幸太郎だが、最近はご無沙汰だった。 マリアビートルとかその前から登場人物を共有している作品が個人的には大好きでこの作品は特に内容も調べずに買ったので、どんなものかわかっていなかった。 読み進めていくと、視点は2つ(少ない)で進んでいき、ある程度想定内の筋書きのように思え、更に言えば量子のキャラ付けは明らかに間抜けというか物語を動かすにはやや察しの悪い、あまり好みではないタイプのキャラであることもあり、なかなか没入できない気持ちがあった。 クライマックスに近づくにつれて、何となく筋が見えたまま終わっちゃうよと思い、少し力を抜いて読み進めていたところ、最終盤である事実が明かされる。 正直気付けたやろこれなんで気付けなかったんだろうと思いながら考えていたが、そこは読ませる力のうまさだったと思いたい。さらにその事実が明らかになることで、もう一つ最後のピースがハマったことで、ニクイことするね〜と、初めの方からパラパラと読み返すに至ってしまった。 量子の没入しづらいキャラ造形にも説明がつくし、やたらAIの記述が出てくるのも、流行りに乗ったとかそういうことではないのだと説明できるので納得と言えば納得。 短い話であり複雑な話もないのであるがしっかりと最後に納得感と満足感がある作品になるのが素晴らしい。
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