
みどり
@midori-read
2026年5月27日
掌に眠る舞台
小川洋子
読み終わった
舞台で演じられた妖精に届かない手紙を送り続ける少女、一度も演じられることのなかった台本の台詞をお皿の底に書き記す元舞台女優、歯のブリッジから突如現れ出した白い生き物、舞台に住む女、舞台俳優からサインを貰うために生きている人、お金持ちの老人が建てた彼のためだけの舞台で毎日生きることになった女、犬がひく本箱の中にある渡り鳥の本、二匹で永遠になるヤモリ。
舞台を共通項にした八篇の短編集。小川洋子さんの本を読んでいる間、私はとても静かで奇妙で、でもほんのり温かい場所にいける。彼女の文章を読んでいると、なんだかとても贅沢な気持ちになるのが不思議だなと毎回思う。

