

みどり
@midori-read
- 2026年10月8日
新しい星彩瀬まる読み終わった二ヶ月で子を失った人、若くして乳がんを患った母親、職場の人間関係が原因でひきこもりになった男、コロナのせいで妻子と離れ離れに暮らす父親。大学の合気道部の部員だった四人が、それぞれ生きることに苦悩しながらも助け合い、歩んでいく連作短編集。 綾瀬まるさんの作品に常に漂う「死」の気配。けれどそれは恐怖や孤独だけでなく、死が存在するからこその生の尊さや孤独と同居する形での他者との寄り添いを強く感じさせる。 一度出会ってしまえば、別れはこない。まるさんの美しく繊細な文章が引き立つような作品だった。 - 2026年10月7日
- 2026年10月6日
滅びの前のシャングリラ凪良ゆう読み終わったいじめられっ子の男子高校生、学校一の美少女、暴力をやめられないヤクザ崩れ、一人で息子を育てるシングルマザー、時代を作った女性歌手。彼らの前に等しくやってきた期限は一ヶ月。一ヶ月後、隕石が落ちてくる。 ありふれたというのも失礼かもしれないけれど、よくある設定だからこそ作者の世界観、人生観が出やすい地球最後の日。私が想像した凪良ゆうの世界の終わりはもっと暗く切ないイメージだったけれど、不思議と心地よい明るさがあっていい意味で裏切られた。 - 2026年10月4日
幽冥の岸 十二国記小野不由美読み終わったよ、読み終わってしまった〜!!一作目がかなり辛くて中々読み進められず、じっくり読もうと決めてついに読み終えてしまった。ただただ、書いてくらてありがとうございますの気持ち。 - 2026年10月4日
ムーン・パレス(新潮文庫)ポール・オースター読み終わったクラリネット奏者で千冊近くの本を残していった伯父。風変わりな金持ち老人。とてつもない肥満体の歴史学者。貧乏学生である主人公を取り巻く人々の人生と、彼らが主人公に残していったものたちの話。 「月」の存在が印象的でありながらも、どの人生にも同じ月はなく、けれどラストシーンで主人公が見た月はずっと作品の中に在り続けていたのかもと読後に考えた。たくさんの人の人生を生きたような、ものすごく好きな読後感。また読み返すだろうと思う。 - 2026年9月23日
第三の嘘 (ハヤカワepi文庫 ク 2-3)アゴタ・クリストフ,堀茂樹読み終わった悪童日記シリーズ(?)三部作の完結編。あらゆる嘘に翻弄された前二作から、ついに真相が…?となる本作。けれどやはり、このシリーズの根幹には絶えず嘘が根づいていて、タイトル通り本作も嘘からは逃れられない作品だった。 嘘にも色々な種類の嘘があって、自己保身のための嘘、誰かを傷つけないための嘘、悪意からの嘘など様々だけれど、このシリーズにずっと流れている嘘は厳しい現実からの逃避の結果なのだと思う。人間は、現実を目の当たりにしながらも嘘の世界を生きることができるし、文字という手段でその嘘を他者とも共有できてしまう。 後味の良い作品とは言い難いけれど、とても印象的な読書体験ができたシリーズだった。 - 2026年9月17日
ふたりの証拠 (ハヤカワepi文庫 ク 2-2)アゴタ・クリストフ,堀茂樹読み終わった悪童日記の続編。双子の一人リュカがあの町でどう生きていたのかの記録。 父親との間に不具の子どもを産んだ女、身体は不完全だけれど知性と高潔さを備えた子ども、アルコール中毒の男、不眠症の男。様々な人々がリュカの周囲で織りなす人生は、それだけで一本の物語が書けそうな濃密さだった。そして問題の最終章。 一人であることとは何か。では二人であることは?現実は何を持って現実とするのか。何を見るかはきっと読者次第で、その読者ですら「ふたりの証拠」をどう扱えばいいのか迷う、そんなラストだった。本当に、このストーリーとどこまでも淡々と感情を削ぎ落とした文章がたまらなく魅力的。 - 2026年9月12日
悪童日記 (ハヤカワepi文庫 ク 2-1)アゴタ・クリストフ,堀茂樹読み終わった第二次世界大戦下の(明記はされていないけれど)ハンガリー。大きな街から、祖母の住む小さな町に疎開することになった賢く美しい双子の兄弟。愛してくれた母と別れ、不潔で厳しく吝嗇家な祖母との暮らしが始まることで、双子が自分たちの住むことになった世界に適応し、生き延びていく物語。 「感情」は人によって定義が曖昧なため、彼らの日記には「出来事」だけが書かれる。それ故に、彼らが出会った出来事は淡々と描かれる。けれど逆にその淡々と記されたことで読み手はいやに感情を揺さぶられるような印象もあって、すごい描き方だった。三部作あっという間に読んでしまいそう。 - 2026年9月11日
中国行きのスロウ・ボート村上春樹読み終わったかなり久しぶりの村上春樹。中学生の頃に読んだかな、読んでないかな。小川洋子さんの好きな一冊だと知って読んだ。独特のリズムや表現に慣れるまで少し時間がかかったけれど、慣れると軽快で読みやすく感じる。表題作がとても良かった。 - 2026年9月9日
罪の声塩田武士読み終わったブックチャームフェアの時に何気なく手に取った一冊。実際にあったグリコ・森永事件をベースに、事件で使用された声の主である子どもたちの人生について追う話。 生まれる前の事件ということもあり、簡単な概要しか知らなかったグリコ・森永事件。阿久津と共に事件を追いながら、長い旅を終えた気分。ラストシーンも印象的。初めて読む作家さんだったけれど文章も読みやすく展開も軽快で、良い読書の時間が過ごせた。 - 2026年9月4日
犬はどこだ米澤穂信読み終わったとても好きなタイプの作品だった。とある失踪した女性の捜索依頼を受けた、開業したての探偵の物語。その土地の歴史と絡まり合って、ラストには認識が変わる。ネタバレになるから詳しくは書けないけれど、彼女の選択がとても好きだった。 - 2026年9月3日
タタール人の砂漠ディーノ・ブッツァーティ,脇功読み終わった森見登美彦と万城目学が面白いと言った本、という時点で絶対に読まなければと思っていた。私にとっての本を読むよろこびが詰まったような一冊だった。 学校を卒業したばかりの主人公が勤務を命じられたのはとある辺境の地に孤立する砦。敵がくることもなく、恋の楽しみもない閉鎖的な砦で、すぐに帰れると言われ数ヶ月を過ごすうちに段々と砦での生活に「慣れて」いく。その頃にはもう、街に戻りたいという気持ちもなくなり…。 砦の中の話だけれど、人間の人生ってこういうものだよなと妙に身につまされる。自分の未来にある時間を無限のように感じ、時間が過ぎ去っていき二度と戻らないことに最期まで気づけない。何かこの先の人生に自分を輝かせる出来事が起こるのではないかと夢想し、現実を知る。人間の一生を体感した読書体験だった。 - 2026年8月25日
蛇を踏む (文春文庫)川上弘美読み終わった踏んでしまった蛇が「母」を名乗り部屋に住み着くようになる表題作を始め、不思議で独特な世界観、それを彩る美しい文章を目一杯堪能できる一冊だった。本当に言葉選び、テンポ、余韻が好みで、ゆっくりゆっくり味わいながら読みたくなる文章だ… - 2026年8月23日
晴れでも雨でも昆虫学者小松貴読み終わった大学などに所属せずに独自に昆虫を研究している昆虫学者さんの日々についての一冊。初めて知る虫の話ばかりでとても興味深く、語り口も軽快で読みやすかった。コロナ禍をきっかけに身近に潜む虫たちの探索に至り…というのも素敵で、知らないだけで自分の身近な場所にもたくさんの昆虫たちの世界があるのだろうと思いを馳せた。 解説が丸山先生で、ラジオで知ってる丸山先生だ!と嬉しくなった。 - 2026年8月23日
狐闇 「旗師」宇佐見陶子北森鴻読み終わったとある鏡を競り落とした古物商が、その鏡の一枚が違うものとすり替わっていたことから巻き込まれる事件。 陶子のことは別シリーズで知っていたけれど、こんな裏側があったのか!と納得。ミステリアスな美女だった陶子がひたすら頑張る姿にだいぶ印象が変わった。シリーズ二作目だったことを知ったので一作目を読みたい。 - 2026年8月15日
- 2026年8月14日
月は無慈悲な夜の女王ロバート・A・ハインライン,矢野徹読み終わった地球の植民地のように機能していた月世界が、自由を勝ち取るまでの物語。 翻訳との相性か、中々読み進めることができずページ数自体もかなりあるので読了までにとても時間がかかった。けれど名作と呼ばれているだけあってとても面白かった。教授もマイクも魅力的で、故にラストは涙腺が。 - 2026年8月12日
名探偵のいけにえ白井智之気になる - 2026年8月11日
- 2026年8月9日
きらきらひかる江國香織読み終わった同性愛者の夫と、情緒不安定でアルコール中毒気味の妻、そして夫の恋人との話。 あらすじだけだと破天荒で泥々したものを想像してしまうけれど、どこまでも澄んでいて、それでいて哀しくなるような、けれどその哀しささえも幸福であふような余韻のあるお話だった。 江國さん、文章自体が好きで…という話を聞いて読んだのだけれど本当に文章も素敵だった。
読み込み中...


