へみんぐ "イン・ザ・メガチャーチ" 2026年5月28日

イン・ザ・メガチャーチ
推し活にハマる側と推し活させるよう仕向ける側を3人の視点から描いた話。 熱烈なファンによる推し活も今や珍しくもなくなってきたと思いますが、なぜそこまでのめり込む人たちが現れるのかを見事に描いている作品でした。自分のことを蔑ろにして推しが1番と考える熱狂的なファンは「推し、燃ゆ」を彷彿とさせます。本作ではより分かりやすく言語化されているなと感じました。 特に多様性が尊重される自由な社会において正解はないからこそ視野を広げると何をするにも不正解の要素が存在してしまう。だからこそ視野を狭めて一つの物に自分の全てを注ぎ込む事に生きがい?を感じると言ったような話がありましたが、あえて視野を狭めるなんていう発想に私の視野はさらに広がってしまいました笑 確かに何かに没頭、つまり視野狭窄の状態だからこそ人目も気にならずに動けるし、生きづらさすら忘れるから幸せかもなぁと思いました。 熱狂的なファン、いわゆる宗教めいた信徒気質なタイプを対象にしたマーケティングではより没頭してもらうべく物語を創り上げていると言っていましたが、確かに良くも悪くも人は物語に心を動かされやすい生き物だと思います。実際、小説好きな私自身、身をもって理解しているつもりではありましたが、それを推し活ビジネスに使われてるとは驚きでした。しかし、考えてみれば至る所に似たような手法は使われていそうです… ところで流石と言うべきか、女子大生からおじさんまでの解像度高すぎる。朝井さんは色んな立場の人の心理を描くのが本当に上手…
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