bluebird "ただしい人類滅亡計画 反出生..." 2026年5月30日

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@Reads_0229
2026年5月30日
ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語
「本当に生まれてくる子どものことを考えているんだったら、軽率に『子どもを生もう』だなんて思えるはずがない。」(p.67) ------ だから、私は反出生主義者なんだと思っていた。でも、違っていた。私は単に自分の子供を産みたくないと思っている楽観主義者であって、たぶん自由至上主義者に憧れている、オレンジがかったイエローだ。 読み終えて本を閉じたものの、またすぐに再読したくなった。分かったことは、反出生主義は不幸をうまないために幸福の可能性を犠牲にするもので、ブラックは道徳的すぎるほど道徳的だ、ということ。そして「不幸な人間をうみ出さないために、人間は段階的な絶滅の道を選ぶべき」というブラックの主張を論理的に否定することが難しいということ。その論拠のひとつである「不幸の存在は幸福の存在よりも重い」という言葉は、日本に生まれて平和ボケした能天気な自分を再認識させるものだった。 それでも私は「この人生を終えても、また生まれてきたい」という直感を捨てることができない。もしかしたら、来世は重度の障がいを抱えて生まれるかもしれないし、戦争真っ只中の国に生まれるかもしれない。それでも、そうでない可能性もある以上、「生まれてくる」という賭けをやめることはできない。こういう直感を持てることが、反出生主義者とはどうしたって相容れないところなんだと分かった。自分が幸せ寄りの人間なんだということは発見でもあった。 ------ 「一種の人間には、自らの存在自体が苦しみなんだよ。」(p.160)
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