ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語
50件の記録
数奇@suuqi2026年6月6日読み終わった小説というよりライトな哲学書のような内容だけれどとても面白かった。人類は滅亡するべきか?という議論を、反出生主義の観点から10人の登場人物たちがひたすら話し合う。あとがきにもあるように、議論の噛み合わなさまで含めて作品に落とし込まれていて、誰が正しいかではなく「異なる正しさがどんな水準で成立しているのか」を考える機会を与えてくれる。 個人的には環境問題の視点が一切議論に登場しないのは残念で、幸不幸の話に終始した点は物足りなかった(この作品には不要なテーマかもしれないが、自分は環境的な問題で人間の存在は悪だと思っているので触れてほしかった)けれど、それでも作品の斬新さや読みやすさが素晴らしかった。



bluebird@Reads_02292026年5月30日読み終わった「本当に生まれてくる子どものことを考えているんだったら、軽率に『子どもを生もう』だなんて思えるはずがない。」(p.67) ------ だから、私は反出生主義者なんだと思っていた。でも、違っていた。私は単に自分の子供を産みたくないと思っている楽観主義者であって、たぶん自由至上主義者に憧れている、オレンジがかったイエローだ。 読み終えて本を閉じたものの、またすぐに再読したくなった。分かったことは、反出生主義は不幸をうまないために幸福の可能性を犠牲にするもので、ブラックは道徳的すぎるほど道徳的だ、ということ。そして「不幸な人間をうみ出さないために、人間は段階的な絶滅の道を選ぶべき」というブラックの主張を論理的に否定することが難しいということ。その論拠のひとつである「不幸の存在は幸福の存在よりも重い」という言葉は、日本に生まれて平和ボケした能天気な自分を再認識させるものだった。 それでも私は「この人生を終えても、また生まれてきたい」という直感を捨てることができない。もしかしたら、来世は重度の障がいを抱えて生まれるかもしれないし、戦争真っ只中の国に生まれるかもしれない。それでも、そうでない可能性もある以上、「生まれてくる」という賭けをやめることはできない。こういう直感を持てることが、反出生主義者とはどうしたって相容れないところなんだと分かった。自分が幸せ寄りの人間なんだということは発見でもあった。 ------ 「一種の人間には、自らの存在自体が苦しみなんだよ。」(p.160)
bluebird@Reads_02292026年5月29日読んでる意思決定において自由である、とはどういうことか。意思決定の結果は未来の出来事でどうなるかは分からないのに。それは本当に自由な意思決定なのか。
bluebird@Reads_02292026年5月26日読み始めた主義主張の異なる10人が繰り広げる人類が存続すべきか否かの議論。面白い。本書を読んでから『反出生主義入門』(小島和男)にすすむといいかも。
朝霧あき@asagiriaki2026年4月11日読んでる@ 待合室反出生主義について、様々な思想を持つキャラクターを議論させて、論点を明示している。反出生主義を突き詰めて考えると、善悪、道徳、実存など、根源的な問いにつながる。
よしかわ@yoshikawa2025年6月29日読み終わった2025/06/29 お昼頃 するする読めて楽しい。 人の名前が色の名前だから、どうしても戦隊モノに感じてしまう。リーダーはお前だよシルバー 多分あの中にいたらブラックの事ぶん殴ってそう。 2025/06/29 夕方 お、お前!お前ぇー!!!


よしかわ@yoshikawa2025年6月29日読み始めたするする読めて楽しい。 人の名前が色の名前だから、どうしても戦隊モノに感じてしまう。リーダーはお前だよシルバー 多分あの中にいたらブラックの事ぶん殴ってそう。
大皿@zarabon2025年6月21日読み終わった人間はドラマが生まれやすい"感情"に惹かれる生き物だと思ってたけど、ブラックの話聞いてると、いかにも筋が通った"論理"にこそドラマチックな魅力があるんだなあという気付きを得た。 人によって振れ幅の大きい感情よりも、正しさのほうが理解がしやすい=ドラマになりやすいのかも。 人それぞれの考えだけだとお互いに芯から理解し合えないからこそ、道徳が生まれたんだなーとか、そういうことを読みながら考えた。 "子どもを生むことは、増やす罪深い行為かもしれないよ。でも結局「たかが罪」なんだよね。" "ふつう、人は道徳のために生きようとはしない。(中略) もしそんなことを本気で願っているとしたら、道徳を守りたいという以上に、そういうプロセスを経て世界を滅亡に導くことに執着しているように見えるね。" "ボクたちは「人を傷つけてはいけない」というルールに合意したうえで社会の中で生きているけど、それ以上に重要な事実として「多少は人を傷つけたり、傷つけられたりしていく社会」で生きることにも合意してる。時にはそっちのの方が大切なんだ。" グレーの主張って本人も言ってた通りあんま論理的じゃないけど、なんか"ぽい"んだよな。もしかしてひろゆきかもしれん。 あと、"もしもナイフによる加害の意味づけを変えて、被害者に「ナイフで切られてよかった」と思わせることができれば、被害者は被害者ではなくなる。"の一文を読んで、これってメンタル系の病気にも言えるのかもって思った。病気になって良かったなって思えたら、寛解なのかも。全然内容違うけど。 "もちろん、Bを幸福にするのじゃ。 AはBを「存在させるべきでない」にもかかわらず「存在させてしまった」。もはやその過ちについては取り返しがつかない。(中略) ここが出生の罪に関する奇妙なところじゃ。「Bを出生させてしまった」という罪の償いが、「出生してよかったとBに思わせる」ことで為されるのじゃから。" ここもよかった。人間は結局、親が育てるんじゃなくて社会が育てるんだよな(と、私は解釈した)。 ブラックとグレーとホワイトは絶対Twitterのアカウント持ってるな。
kishirohara@hidalinae2025年3月7日読み終わった横書きか〜と思いながら読んでいなかったのだけど、読み出せば横書きであることは気にならない。反出生主義について、この世に苦しみがあることそんな世に生まれさせてしまうことそれこそが罪であるという考えを文章で読む。並行して読んでいた『コード・ブッダ』では、あらゆるものが、苦しみから救われ成仏できるかという問いがあり、なんか微妙にリンクしてるな…と思いながら読んでいた。予期せぬ組み合わせ。いろんな価値観があり、あらゆる人生観があるというのを知るのにいいと思う1冊。






































