
楡
@etemotust
2026年5月30日
黒牢城
米澤穂信
読み終わった
よくできている、その一言に尽きる。
どこまでも武門としての生き方を貴ぶ村重と官兵衛の、その勁さと智略が業を引き寄せ、かつ業に引き寄せられていく様子に、無情を感じる。
死に様がイコール生き様になるような価値観は現代の価値観からすると盲目と陶酔に見えるが、あるいはそれゆえに美しい。一方で、力なき者がただ一心に解放/救いを求めるその切実も哀しく美しい。
人の世はかくも残酷で無常で悲惨だが、その荒波を何を求めて泳ぐのだろうか。そんな気持ちになりました。

