ここみ "ハーモニー新版" 2026年5月2日

ここみ
@kokonano
2026年5月2日
ハーモニー新版
はじめての伊藤計劃は2008の<harmony/>でした。どうしてこの人がいまの時代に居てくれないのか、物語じゃなくてその事実に私はボロボロと泣いてしまった。読了後に黙祷を捧げたのは初めてである。 私もずっと難病で、自分の身体が意思外に管理や翻弄されてる気がずっとしてるから、うっかりささってしまった。自分語りになっちゃうけど、身体をシステマティックにプロトコルとして捉えるような感覚はめちゃ合理的で安心、共感できる。「私が身体を動かしている」感覚はもう断ち消えていて、下位システムが上位の“私”を定義し操作している感覚しかないから。 個人的に、伊藤計劃さんの味は森博嗣さんに似ていた。ただ、前者が自身で再演しにくいからこそ意識的に感情を付与しているのに対し、後者は装飾で制御している。伊藤さんが好きな人は森さんが好きで、海堂尊さんも好きそうで、必ずエンデを通っていそう(偏見) あと、まだ私が伊藤さんに触れたのがこれしかないので早逝されたこと以外なーんにもバックグラウンド分からないんだけど、多分このかた、めちゃくちゃ本より映画観てそう。藤本タツキさんと(私の中で)分類が似てる。 ディストピアだバッドエンドだメリバだみたいな回収はできそうだけど、救済も崩壊もせず、ただ次の状態へ遷移する、転移、相転移みたいな終わり方するのがありがたい。そういう持続性は、安心安定できる余白があるから。
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