ハーモニー新版
125件の記録
宇津木健太郎@KChickenshop2026年6月26日読み終わった『虐殺器官』より平易な文体だがよりエンタメとして洗練され、常人が持ちうる発想と観念の更に一歩先へ踏み込んだ作風はより熟している。 テーマ性は、寧ろ今だからこそ読むべき1冊だと思わせるくらいで、そういう意味で本当に10年、世に出るのが早かった。 作者の境遇を知った上で本作を読むと、同氏には自分の内世界と未来に何が見えていたのだろうと思慮せざるを得ない。 惜しい人を亡くした。
- K.K.@honnranu2026年6月13日読書メモ-読書日記-引用-抜粋-心に残る一節構成員は社会にとってリソースであり常に幸福でなければならないため不断に思いやられるというのは義務としての幸福で、最大多数の最大幸福を極限まで推し進めた形であり、本書と御冷ミァハはずっと愚行権の話をしてたんだと思うけど、押し付けられる優しさが御冷ミァハにとっては、痛みを覚えるくらい乳房を握り締められるのと同じくらい嫌悪を覚える事だったんだろうな。


- K.K.@honnranu2026年6月13日読み終わった魂の一冊早川書房ハヤカワ文庫JA百合ゼロ年代伊藤計劃セカイ系シライシユウコ佐々木敦〈大災禍(ザ・メイルストロム)〉を経た2073年、人類数十億人は健康情報をWatchMeと医療分子(メディモル)で管理していた。事故と老衰以外で人が死なない時代。主人公霧慧トァンは旧友零下堂キアンと再会、彼女は目の前で自殺を既遂。それと同時、6582人が自殺を図っていた。 『虐殺器官』が後半になるほどワンパターンな展開になっていたのと反面、『ハーモニー』はショッキングな冒頭に負けず劣らず、最後まで楽しませてくれる。大局的には、主人公が何をする必要もなく、いざ何かをしたとしてなんら影響を及ぼさないのが、いささかご都合主義の感が強いか。 本文中、語り手霧慧トァンの主観がプログラム的に示される。怒りを覚えれば<anger>怒りを覚えた事象</anger>と書かれたり、読者に説明する用語があれば<dictionary>説明する用語見出し<description>用語説明</description><dictionary>と書かれたり、回想すれば<recollection>懐古</recollection>と書かれたりする。最近の小説は行間を読ませる事なく全部書くみたいな懐古趣味提言をせせら笑うようだが、反面謎の味わいがある。本文中に一般的な文章における用法の疑問符って出てきてない? 個人的に本書はハッピーエンド。御冷ミァハの変節と霧慧トァンの行動はひっかかりを覚えるものの、雰囲気で見てた映画を補完出来たかな。

- たま@pippi_egg2026年5月28日読んでるおすすめされて読んでる。この間はじめて『虐殺器官』を読了したばかりで、伊藤計劃の世界観にはまだ馴染めないなあ。 でも単にSFと割り切るには妙にリアルで、ありそうな世界線。憂いのない(はずの)世界はとても息苦しそう…


- ここみ@kokonano2026年5月2日読み終わったはじめての伊藤計劃は2008の<harmony/>でした。どうしてこの人がいまの時代に居てくれないのか、物語じゃなくてその事実に私はボロボロと泣いてしまった。読了後に黙祷を捧げたのは初めてである。 私もずっと難病で、自分の身体が意思外に管理や翻弄されてる気がずっとしてるから、うっかりささってしまった。自分語りになっちゃうけど、身体をシステマティックにプロトコルとして捉えるような感覚はめちゃ合理的で安心、共感できる。「私が身体を動かしている」感覚はもう断ち消えていて、下位システムが上位の“私”を定義し操作している感覚しかないから。 個人的に、伊藤計劃さんの味は森博嗣さんに似ていた。ただ、前者が自身で再演しにくいからこそ意識的に感情を付与しているのに対し、後者は装飾で制御している。伊藤さんが好きな人は森さんが好きで、海堂尊さんも好きそうで、必ずエンデを通っていそう(偏見) あと、まだ私が伊藤さんに触れたのがこれしかないので早逝されたこと以外なーんにもバックグラウンド分からないんだけど、多分このかた、めちゃくちゃ本より映画観てそう。藤本タツキさんと(私の中で)分類が似てる。 ディストピアだバッドエンドだメリバだみたいな回収はできそうだけど、救済も崩壊もせず、ただ次の状態へ遷移する、転移、相転移みたいな終わり方するのがありがたい。そういう持続性は、安心安定できる余白があるから。

本とお茶@hon-to-ocha2026年4月1日読み終わったまた読んでる最初に読んだ時この世界観に思春期だった自分を泳がせて馴染みすぎたせいで、今読み返しても同じ世界観をなぞってしまって深く読めない。もし大人の自分で読めてしまったら苦しすぎるから回避してるのかもね。


- 夜は針@Hari_212026年3月8日読み終わったわたしのからだをわたし自身のものとしたいという欲望は誰しもが抱いているのではないかと思う。それは人間が他者との繋がりを完全に切り離すことができない社会的な生き物だからなのだろうか。 少女の口から語られるおっぱいという言葉は不思議と柔らかで素朴な感じがする。 印象深かった言葉 かつて、かつて、かつて。 それは過ぎ去った環境と時代に向けられる弔いの言葉。 昔読んだ小説を連想させる文章だった。中学生の頃だったろうか。同性愛、恋愛を禁止する社会......。内容もおぼろげで白い本だったという印象しか残っていない。常々探しているが見つからない。


シュレディンガーのカエル@kaeru_neko_dokusyo2026年3月6日かつて読んだ少女同士の関わり合いや違法になった娯楽の表現、薬や食事の描写がとてもよくできている 作中のレストランでのシーンはとても心に残るものだった
たこちゃむ@meissa_vela2026年2月24日読み終わった近未来的SFが読みたくなりちまちま読んでた。 世界観が作り込まれててすごく面白いし引き込まれたけど、単語の一つ一つが覚えられなくて何度もページを戻ったり…行ったり来たりしていた…(自分が悪い) 忘れた頃にもう一度読み返したら、今度はすっと読めるかなあ……
ae@kure__2026年2月6日読み終わった面白い!from the Nothing,With Loveから通底している「意識とは」がより洗練され分かりやすくなっている。おそらく旧版?の文庫を読んだのでこちらにあるか分からないが巻末のインタビューが良かった。インタビューも併せて読むべき小説だと思った。(もちろん単体でも良いのだがインタビューはさらに分かりやすく私たちが考えるべきことを示唆してくれる) 喜びも苦しみもない、私が私でない意識なき世界。それは恐ろしいだろうか。少なくとも私はそこまで恐ろしくないと感じる。苦しみが無くなるなら喜びを排してでもそれを受け入れたい。自我の一切を放棄してただ歯車になれる人生はそれなりに幸せだと思うな。 また5年、10年、人生のライフステージが変わる度に読みたい本。次読んだ時はまた別の感想を抱きたいと思った。私たちにはそれができる意識があるから。
2α@nyarnyamik2026年1月6日読み終わった何度も読んでる。 わたしについて、考える。 同じ状況になったら、「わたし」はどうするだろう。 たぶん誰も殺せない。 たぶん死ぬこともできない。 ただ「ハーモニー」を受け入れるだろうか。 わたしがわたしでなくなることを、受け入れるだろうか。 わたしがわたしであることで、わたしは苦しんできたけれど、それがわたし。 わたし、わたし、わたし⋯本当に? 「自分のカラダが、奴らの言葉に置き換えられていくなんて、そんなことに我慢できる⋯⋯」 「わたしは、まっぴらよ」 「さよなら、わたし。 さよなら、たましい。 もう二度と会うことはないでしょう」 いま人類は、とても幸福だ。



- 村崎@mrskntk2026年1月3日読み終わっためっちゃよかった〜……… 健康的に合理的に人間が管理されて、意思を統一するのは極論、意思をなくすことにもなり……しかしそれは人間である意味はないと感じるのは結局、私が人間であるからで、動物的なヒト、社会的な人間、どちらで生きるにしろ世界に順応しないといけないのかもしれない 〈proposition〉 人間って……なんのために生まれたんだ…… 〈/proposition〉 タグの差し込みテンション上がるな〜









2α@nyarnyamik2026年1月1日かつて読んだ再読中昔ジャケ買いした本。 虐殺器官より先に読んだ、と思う。 当時感想をあるSNSに書いたら、商業作家さんが伊藤計劃氏はすでに亡くなっていると教えてくれてしばらくヘコんだ。 その作家さんの作品で中村明日美子氏を知った。 今でも中村明日美子の漫画は読むし、伊藤計劃の小説も時々読み返す。 輪郭が曖昧になる小説。

- 本の王子さま@hoshino_122025年11月26日読み終わった借りてきたGPTオススメChatGPTに勧められて読みました 読了感としてはもやもやが晴れない感じ ミァハは歴史や文学に触れたけど、自分の望む悲観的な部分を好んで拾ってた様に見えた ウェルテル効果は事実あることではあるけど、でも本や言葉は人を救うこともあると信じて欲しかったし、大災禍を生き延びた臆病な老人達が過去、筆舌に尽くしがたい凄惨さを見た上で次の世代の為に希望を積み上げた気持ちを考えて欲しかった 今の世界を自ら旅立つ少年少女のことは考えるのに 結局彼女はいつだって自分側のことしか考えられなかったんだろう 意志を消すといっても彼女は始終自分の意志を一番に考えてたんだろうな 彼女にとって"自我がない自分"は恐ろしいことが起きる前の幸せな時期、だから怖い事が起きる前の自分に戻りたいという無意識の考えもあったろう 仕方がない話、でもそれを自分以外に押し付けるのは"程々"が出来ない信仰でしかない せめて希望する人達からだけ意志をとってあげればよかったのに 意志を手放したいと確たる意志がある人間だけ意志をなくして幸せシステムに組み込まれるのは皮肉だろうけど 彼女の盛大なある意味の自死に巻き込まれた感はすごいけど、外の世界もあるし子供はWatchMe入ってないしこの結末も仮初めではありそう



- 刺身@sashimi_2025年11月16日買った読み終わった哲学的なお話だった。最後はちょっと個人的に消化不良。ハッピーエンドだと晴れやかな気持ちになることはなかったし、バッドエンドだと気分がズンと落ち込む感じもしなかった。 一番怖いのは人間ってことなのかな?こんな世界になったのも元はと言えば…? 超未来的な設定はとても面白く、楽しく読めた。いじめのおきようがない環境やショッキングな出来事があった時に全面的にケアしてくれるのはありがたい。娯楽が制限されるのは真平御免。お菓子を貪り食う自分にとって食事制限が一番辛い。 デスゲーム物が好きなのもあり、一番好きなシーンは転換部分。この本が伝えたいことを提示する為のきっかけで、深く掘り下げるものではないんだけど、更なるディストピアをメインで見てみたかった気がする。 とても評価が高いので、少しわからなかった自分の感性がズレてるのかと不安になった。もちろん面白かったし、文体も好きだった。「?」を使わなくても疑問に思ってることは伝わるんだなと実感。 読んでいて(あれ?これってこうじゃなかったっけ?)と疑問を覚えたかと思えば、後から答えが提示されてる、って流れが好き。全て最初から説明しなくても話は進められるんだなと勉強になった。 いつかもっと理解できたら良いな。


あきば/読書好き芸人@akbchof2025年9月29日読み終わった作家さんと先輩に同時に薦められて手に取った本。伊藤計劃さんの本は初。 SF作品はある種のif話で読者に投げかける、「もしもこうだったら〜どうする?」といった種類の話が多いと思うけど、まさにそのど真ん中。 究極の平和とは?というのが主題だと受け取ったけれど、この結末をハッピーエンドと捉えるか、そうじゃないかはかなりグッとくるポイントな気がする。小説的な書き方の遊び自体もおもしろい。 あらすじをバクっと読んでから、世界観を知ってから読んだ方がハマれるかもなと思います。 トロッコ問題に通ずるよなぁ。この話って。

五月晴@satsukibare2025年7月21日読み終わった昨年読んだ『虐殺器官』に比べるとだいぶ読みやすかった。 ユートピアとディストピアは紙一重だといろいろな小説で触れてきたけれど、今作でもまさにそうだと思う。 「わたし」が消滅していくラストの描き方はとても怖くて、個人的には死に近いと感じた。これはメリーバッドエンドかな。
藤間あわい@awai_moji2025年6月20日読み終わったかつて読んだ映画のキャストに釣られてハーモニーを初めて読んだ中学生のころの記憶は朧げで、失礼にもSFの中では読みやすい文章だなと思ったこととミァハの悲惨な過去が脳裏にあった。あと、「良いものを読んだ」という感動も。 大人になった今読み返して、伊藤計劃さんの書くことを、考えることを諦めなかった文章に励まされた。伊藤計劃さんの小説は読む上でたくさん考えることを要求されるけれど、同時に考えられることへの喜びのようなものも教えてくれるような気がする。 章末の一人称のお話も好きだ。一人称についての部分は、私が小説を書く上での指標にもなっている。 気軽には読めない作品だが、またいつか必ず読み返したい、そう思った。
時雨崎@rainstormbook992025年3月9日かつて読んだ完璧な社会福祉って完璧な管理社会じゃんね。じゃあ自由に負の感情を抱けることは幸福なのか、苦しみの無い不自由は不幸なのか?物語はある種の究極のところに至るけれどそれをどう受け止めたらいいのか未だに分からない。
夏しい子@natusiiko2025年3月8日かつて読んだ最初は世界観等についていくのが難しかったけれど、途中からかなり面白くなってきた。 再読したいタイプの小説だった。 私などは女だから、ミァハが男性やロシア人集中で事を起こせば良かったんじゃないかなどど思ってしまった。 そうしなかったのは「復讐」では無かったからなんだろう。
月下の医師@rinrin-11022024年10月9日読み終わった★★☆☆☆SFマガジンの国内オールタイムベスト長編部門で2014、2025と1位を連覇した小説。 早世した作者の遺作。近未来SF。体内を常時監視する医療技術により病気がほぼ消失した健全で優しい医療福祉厚生社会。自殺なんてもってのほか。そんな中、突然世界中で自害事件が多発する…。 正直過大評価感は否めないが世間での評価は高いらしい。
きらた@kirata2023年3月9日読み終わったSFディストピアどこか冷たい肌触りを感じながら読み、読後はなんとも言い難い感情に 感情の波がおさまった後、冒頭に戻り、もう一度読み返してしまいました( ノ ꇴ ˋ͈)՞՞ アハアハ
ジェンギス・カーン@dsjenggis_kahn1900年1月1日読み終わったかつて読んだ重厚なテーマと、豊かな情緒性。プログラムコードを模した記述形式などなどの、SFらしいクールさと、だからこそ引き立つ登場人物の内省。 あと、百合。 ユリッ!ッヒュリィィいい!!!百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合百合 素晴らしい文学です。- はる@HALRUNMAN1900年1月1日読み終わった人生に深く影を落とした本 数年前に読んでから、御冷ミァハに出会ってから、すべてが変わってしまった 他人に優しくあること、同情すること、ひいては何かを感じて、何かを思うこと それらを自分の意思で自然にやっていると勘違いしてしまうけれど、それは脳が与えられたものに対して条件反射的に処理していることであって、何かのエラーが起これば、感じることも、思うことも、できなくなるのかもしれない そしてそれは悪いことじゃなくて、防衛本能的に、いいことなのかもしれないし、自分の意思で考えないことを選べるのは、現代において幸せなことなんだと思う

























































































