
Anna福
@reads--250309
2026年5月30日
時の家
鳥山まこと
読み終わった
また読みたい
とても好きな文章だった。
家の細部描写から始まり、語りと視点人物が次元を超えて交差する構成が面白い。
読み進めるうちに、今はなき家・場所や人の記憶が次々と掘り起こされた。
「家は時の幹」…その言葉にじんとくる。響く人と響かない人に分かれる作品かもしれないけれど、私には胸が詰まるほど刺さった。
10年前の記憶はおぼろげでも、その頃息子は、と別の時間軸を重ねた途端にピントが合う。
私も同じ思い出し方をするから、この小説の重ね方がすごく腑に落ちた。
最期の時を迎えようとする家がまどろみの中で見る夢を、そっとのぞき込んでいるようだった。






