
ゆらゆら
@yuurayurari
2026年5月30日
預言者の歌
ポール・リンチ,
栩木伸明
読み終わった
アイルランド現代文学。主人公たち市民が無関心なのか忙しさか、知らないうちに極右政党が政権を取り、国家警察局なるものが市民生活をどんどん狭めていき…という話で、敵なのか悪なのか、その顔が見えないのも不気味で、これが他人事じゃなく怖かった。
この他人事じゃない感は、今の世界のこともあるけど、三人称で、会話や思考も全部地の文でひと続きになってる濃厚で特殊な文体の没入感によるものも大きい気がした。具体的な時代・地域を思わせつつも、同時に普遍的な話のようにも感じられ、オースターの『最後の物たちの国で』を思い出したりした。
でも、全体としては、ヒューマニズムに立脚した話で、何とか希望を描こうとしてたのが救い。
※以下、ほんの少しネタバレ
「海は人生」というのは、やはりアイルランドが島国だからなのかなと後で思った。






