預言者の歌
71件の記録
- ムニムニマン@muni8muni82026年10月1日買った読み終わった続きが気になる〜〜!!! これは「いつかやってくるかもしれない未来」というよりも、「現在と地続きになっていていつ始まってもおかしくない未来」の話だった。独裁政権が生まれてしまったら最後、もはや個人が判断する間もなく、すべてが高速で悪化していく。 今のうちに、家族全員分のパスポートを用意しておこうと思った。



本読みの旅人@hi_tommy9302026年9月24日読み終わった自分の愛の一番いい部分がむだになり、ものごとがいとも簡単に別ものとすり替わり、すべてを支配する力の法則によって人生が無駄遣いされ、その法則の支配下では彼女はひとつまみの塵ーというか耐え抜いたちっぽけなしるしーに過ぎないことに気づく。p289 世界の一部は何度も何度も終わる。世界の終わりはいつも限られた地域のできごとである。世界の終わりはあなたの国や町へやってきて、あなたの家のドアを叩いたあげく、あなたではない他の人々に向けられた短い警告、短いニュース、語り継がれるできごとの遠い響きになり果ててしまうのだ。p337 エイリッシュが妹アーニャからの国外避難の提案を受け入れられず、もっと早く決断していればと後悔し、父サイモンのご近所さんミセス・ギャフニーは一か所に住み続けることに理由なんてあるかしら?と言い、モリーが最後の最後に行きたくないと叫ぶ。ガザやシリア、ウクライナといった国外だけでなく、国内の被災地域で危険に晒されながらも残り続ける人々に、なぜ早く避難しないのかと言うのは簡単だけれど、全部捨てて逃げるって当事者にしか分からない重さがある。だからこそ、その重い決意を持って逃げてきた人々を受け入れられる人でありたい。 と、某国大統領の国連演説を聞いて、軽く絶望しながらも思う。
本読みの旅人@hi_tommy9302026年9月20日読んでる1984や侍女の物語のような完成したディストピア世界ではなく、今からディストピアに向かっていく様をエイリッシュ視点で描いていく。 段落が極端にない、台詞区切りのカギ括弧もない、場面転換も明白じゃない、と読み辛さてんこ盛りだが、その読み辛さがディストピアにじりじり向かっていく息詰まる感じを表しているのかも。
K@readskei2026年9月14日読み終わった息苦しいディストピア小説。近未来アイルランドが舞台と言うが、極右政党が政権を取り、いつの間にか市民の権利を静かに奪っていくこのさま本当に近未来か。現代ではないか。



やきざかな@ykzkana2026年7月26日読み終わった小説家ポール・リンチが、ディストピア化したアイルランドを通して描きたいこと https://fashionpost.jp/portraits/387171 "こんな世界で、どうすれば自由に走ることができるのでしょうか。自分自身を閉ざし、芸術や文学、そしてスポーツが二の次になってしまうのはごく自然なことだと思います。スポーツをしたり本を読んだりすることは、とても馬鹿げたことに思えてしまいます。それでも、私たちには文学が必要です。もっとも暗い時代にこそ文学が必要ですし、もっとも明るい時代にも文学が必要です。光のある時代にも文学が必要なのは、闇が実際にはどのようなものなのかを思い出させてくれるからです。"
月書房@sunnytree03832026年7月24日むずかしかった。開いてからセリフがない...!ってなる。抑揚が一定なのにどんどん状況が悪化していくのが辛い。1984のような直接的な表現より、婉曲的な表現が主な作品。
hiroka@hiroka2026年7月12日読み終わったディストピア小説にしては、子供達と家族の心配をする母親目線での語りで、ものすごく読みやすく、ものすごく共感し、ものすごくリアリティがあった。同じ母親の立場として。 読みやすかったのは、訳者後書きで文章の処理について解説があり、納得だった。
かもめ通信@kamome2026年6月29日読み終わった1977年アイルランド生まれの作家が、シリア内戦をイメージしながら描いたというディストピア小説。段落の区切りがなく、会話にかぎ括弧もなく、章のタイトルもない文体が、行動も会話も胸の内も一緒くたに大きなうねりとなって押し寄せてきて、渦中に読者を引きずり込む。幾度となくページをめくる手を止めて、深呼吸を余儀なくされた。だってこれまさに、右傾化が進む、日本の、世界の、行く末を描いた「預言」のような物語なのだ。この歌は変えられぬ未来を「預言」するものではなく、警告を含んだ「預言」だととらえ、実現する日が来ないことをひたすら願いながら本を閉じる。なんとも恐ろしい物語だった。




いちのべ@ichinobe32026年6月11日気になる2026/06/11付けの朝日新聞で見て。 「平和はいつか終わる」突きつける物語 ブッカー賞「預言者の歌」が邦訳、ポール・リンチさん https://digital.asahi.com/articles/DA3S16480755.html > 「平和な時代を長く過ごしていると、その状態がずっと続くと思いこんでしまう。でも、世界のどこかで社会が壊れ、また作り直されるという繰り返しが、人間の文明の歴史です」とリンチさん。
ねり@dnim2492026年6月7日読み終わったカギ括弧も段落もなくて文字列の四角さにびっくりしたけど、読みにくいわけではなくむしろ緊張感がずっと続く感じでのめり込みやすくなっててすごい。 敵も味方もわからず自分たちがどう動けば正解なのかもわからずでもどうにか逃げ出さないといけなくて、現実の時勢とも合わさって苦しい。

ゆらゆら@yuurayurari2026年5月30日読み終わったアイルランド現代文学。主人公たち市民が無関心なのか忙しさか、知らないうちに極右政党が政権を取り、国家警察局なるものが市民生活をどんどん狭めていき…という話で、敵なのか悪なのか、その顔が見えないのも不気味で、これが他人事じゃなく怖かった。 この他人事じゃない感は、今の世界のこともあるけど、三人称で、会話や思考も全部地の文でひと続きになってる濃厚で特殊な文体の没入感によるものも大きい気がした。具体的な時代・地域を思わせつつも、同時に普遍的な話のようにも感じられ、オースターの『最後の物たちの国で』を思い出したりした。 でも、全体としては、ヒューマニズムに立脚した話で、何とか希望を描こうとしてたのが救い。 ※以下、ほんの少しネタバレ 「海は人生」というのは、やはりアイルランドが島国だからなのかなと後で思った。




mikechatoran@mikechatoran2026年5月24日読み終わった海外文学舞台は近未来のアイルランド、専制的な政党が政権についたある日、主人公エイリッシュの夫逮捕されるところから物語は始まる。やがて事態は目まぐるしく変化していくのだが、著者はエイリッシュの家族の外側を描かないため、読者もまた限られた情報の中、家族と悪夢のような体験を共有していくことになる。著者によればシリアでのできことをシミュレーションしてみたかったということだが、シリアでの経緯を高い解像度で想像することができると同時に、どこの国でも起きうる、起きてもおかしくないのだとあらためて感じさせられる。読んでいてとてもとても辛く、息苦しかったが、素晴らしい読み応えであり、読んでよかった。














































