社会人の精度 "痴人の愛" 2026年5月30日

痴人の愛
痴人の愛
谷崎潤一郎
いくら何でもこれはどういう小説なんだと困惑しながら読んだ。デカダンス的な要素に惹かれて読み始めたが、これが名作とされ読み継がれてきたのだから、この国の多様性はある意味昔から豊かだったのかもしれない、と全く関係ないことすら思った。 陶酔と崇拝、支配と屈服、最初から勝てるわけがない勝負だと譲治も、そして読者すらも気付きながら、堕ちていく様は痛快でもあり羨望を感じるほどだった。 そして、文章は生々しい危うさを含んでいた。
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