K.K.
@honnranu
2026年5月30日
アンドロイドは電気羊の夢を見るか?
フィリップ・キンドレッド・ディック,
フィリップ・K・ディック,
土井宏明,
浅倉久志
読み終わった
早川書房
ハヤカワSF文庫
フィリップKディック
Philip Kindred Dick
浅倉久志
リドリースコット監督作品『ブレードランナー』原作、SFのクールな題『たったひとつの冴えたやりかた』『月は無慈悲な夜の女王』と並んで知られる作品。勉強として定番を読む。
〈最終世界大戦〉により死の灰に覆われた地球。時折、植民地の火星からアンドロイドが亡命してくる。主人公リックデッカードは賞金稼ぎとしてアンドロイド狩りを生業にしている。リックと、ピンボケと呼ばれる「特殊者(スペシャル)」ジョンRイジドアの二人の視点を反復しつつ物語は進む。
序盤からペンフィールド情調オルガンをダイヤルするだとか、本物と区別のつかない電気動物の世話をしたり、共感ボックスで死んだ動物を蘇らせる事の出来る老人の山登りに転移するとか、SFっぽい設定が大量に羅列され大変読みづらい。業界大手のローゼン協会でデッカードと知恵比べするあたりから、軽い展開でサクッと読める。終盤不出来な邦画みたいな展開になるのがやや難点か。
ローゼン協会あたりからルーバラフトを処理するあたりまでは、狩人デッカードとアンドロイドたちの知恵比べが読み良い。後半は憂鬱な展開や描写が増え、エンタメ感は薄れる。今見ると、あーSFあるあるだなあとなる。『彼女は一人で歩くのか?』がかなり電気羊をなぞった展開だとわかったのが一番の収穫か。




