
Aquaporin
@aquaporinase
2026年5月30日
悪霊(1)
フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフス,
フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー,
亀山郁夫
読み終わった
面白い
ずっと掴みきれないところがありつつも一気に読ませてくる
現代的な話のようにも受け取ることができる
子どもや不具というモチーフと崇高の関係は、カラマーゾフの兄弟と同様気になっているし、
崇高に至ることもあるアレクセイやスタヴローギンの人物造形とその評価に関わる場面、また、その横の母の反応は掴みきれないものの追っている最中に、少し泣きそうになってくる。
大尉が、詰められて、動き回りながら、さも当然のように自分の在り方を語るところのどこかも少し気になっていたが、どこのページだっただろうか。
あと、421あたりが、逆輸入する形でソローキンを想起させる、とても奇妙なところもある小説だと思う、
プロトーノフのチェヴェングールの解説に渇きのモチーフの話と重ねて、
428あたりの大尉の酒の話、後で自称としてだけれど判明することとして貴族的なところもあることがわかるが、生まれとしての貴族であれない大尉というモチーフ、上京した慶應生みたいな大尉が愛おしい。
430-431あたりも演劇的なところがあまりにもよく、それまでのところ含めて神がかってる。