
タコライス
@takoru369
2026年5月29日
イン・ザ・メガチャーチ
朝井リョウ
読み終わった
感想
本屋大賞に選ばれたという事もあって読んでみた
推し活をしていた者、推し活を始めた者、推し活を裏で作る者のそれぞれ三者の視点でほぼ同じ時間軸で物語が進行していく。現状を変えたいともがく中で推し活に翻弄される彼、彼女らの結末はどれも、得た物より失った物の方が多くないか?という印象を受ける。
結局は「くだらない話が出来る相手」が欲しかっただけなのでは無いかと思う。父は娘とくだらない話がしたくて、グレーな仕事をする様になったし、娘はくだらない話相手に憧れて推し活のコミュニティに依存する様になったのかもしれないし、OLは推し活仲間に戻ってきてもらって、もう一度くだらない話がしたくて付き合っていたのでは無いかと思う。
寂しさを埋めるための心地よい場所だったはずが、そこに存在するために何かをしなくてはいけなくなる「組織」へと変化してしまう
その様な空気感の変化を感じ取る事と、適切な距離感を保っていく事が推し活において本当に必要な事なのかもしれない。
どう物語を解釈するかは個人の自由で集団によって決められる物では無いはずだ。「推し活」も「宗教」も。

