
おみ
@moonriver___
2026年5月31日
たゆたえども沈まず
原田マハ
読み終わった
かつて読んだ
一年前に読み始めて挫折していた本。今年はなぜかするりと読み進められて本日読了。
わたしはフィンセントの、彼の作品が少し苦手で、怖いくらい強い色彩に陰気な雰囲気があって見ていると心がすこし沈む気がして。ただ、国立西洋美術館にある「ばら」だけは寂しさのような静けさがあってその絵を見ずには帰れないでいる。物語はテオの苦しみがよく伝わってきて時折文字が滲んだ。自分の社会的立場、兄に対しての思いや葛藤と自らのしあわせ。フィンセントが思った、弟に唯一できることが死ということも悲しきかなわかる気がする。フィクションだと分かっていても、本当にそうなのでは?と思ってしまう表現力。次はなにを読もうか、いまは読書がとてもたのしい。
「強い風に身を任せて揺れていればいいのさ。そうすれば、決して沈まない。……だろう?」







