てんとうむし "アンネ・フランクの記憶" 2026年5月30日

アンネ・フランクの記憶
アンネ・フランクの記憶
小川洋子,
深町眞理子
小川洋子さんが、アンネフランクゆかりの地や関係者を訪ねてオランダ・ドイツ・ポーランド・ウィーンを巡った記録の本。 隠れ家での生活を大きく支えたミープさんに、フランク氏から潜行の計画を打ち明けられて援助を依頼された時、即座にイエスと答えることができた理由を尋ねた際「人間として当然のことをしただけです」と答えられた場面が印象的だった。もし 同じような立場にあった際、私はイエスとは言い切ることができないと思う。 だからこそ、ミープさんをはじめとする協力者が実はたくさんいたという事実は心を動かされるし、人間の希望でもあるなと思う。 その前に訪ねたアンネの親友ジャクリーヌさんには、アンネのに関する質問をした後、アンネの日記に登場するアイスクリーム屋さんを案内してもらっている。最寄りの駅まで送ってもらう際、ジャクリーヌさんが少女時代を過ごした家を通ったため、小川さんが「ここでも写真を撮りましょう」と提案して撮影する。その時、ジャクリーヌさんが「ここにはあまり長くいたくないのよ」とつぶやくのを聞いて後悔した、とある。当事者に経験を語ってもらう時、その人の背景を思いやることって難しいよなと思った。
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