
Sanae
@sanaemizushima
2026年5月31日
偽情報と独裁者
マリア・レッサ,
竹田円
読み終わった
今の日本でも現在進行形で行われていることじゃないかと思う内容。
フィリピンのドゥテルテ大統領と闘った女性ジャーナリスト、マリア・レッサ。ドゥテルテは去ったが、大きな権力によって不当に逮捕され、現在も無罪のため裁判中とのこと。決して逃げない。強い人。
そして訳者の竹田円さん。彼女の訳書は興味そそられるものが本当に多い。「ジャカルタメソッド」もそうだった。竹田さん訳を追いかけてみようと思う。
今も国会で文春砲による選挙ネガティヴキャンペーン疑惑を問い詰められ、きちんと説明しない首相。
そして読後、昨日のことだがインドネシア政権を批判したジャーナリストが酸を浴びせられる事件があったと目にする。
彼女の人生を幼少期から振り返った内容が書かれており、前半は彼女がどのようにジャーナリストの道を選んだのか、どのようなことを考えてきたのか語られており、本当に誠実な性格と元気をもらうような事柄が多かった。
「私は学ぶという選択をした。しかしそれ以上に信頼することを学んだ。鎧を外して、弱みをさらけ出すこと。その結果、期待を裏切られた事はこれまでほとんどない。それは、私にとって強みであり、私が人間の善性を信じる理由でもある。弱みをさらけ出せば、最強の絆と、心を奮い立たせる可能性が作り出せる。」(p59)
この性格が本を通じてすごく伝わってくる。正義を通す選択をした結果、命も狙われる危険な思いもされただろうけれど、彼女の人柄のおかげで多くの友人や同僚に恵まれ、救世主が現れたんだろうなと思った。
本の内容後半はドゥテルテ時代に突入。内容を考えれば考えるほど、「これ今の日本社会ぴったりじゃん!」な内容も多くあり、国内ジャーナリズムがダンマリなのにがっかりしてしまう。
snsによってどのように偽情報が広がり、それが情報として拡散されて行くのか。
Facebookは倫理観より利益を優先させてきた様子が示される。
法の縛りが緩く、sns普及率の高いフィリピンがfacebookを使ったデマ拡散の“実験場”になった。
その実験場の恩恵によりトランプ政権が生まれ、ブレグジットが行われたという。
そして実験場のフィリピンの今。
ニノイ・アキノを空港で射殺し、独裁者として君臨していたマルコス大統領。国外からも悪者として注目され、国民はピープルパワーによって国外に追放しても、30数年でその息子が大統領に選ばれてしまう。それくらい民主主義はもろい。
図書館で借りてきた本だけど、本屋さんで買おうと思う。







