いち。 "赤と青とエスキース" 2026年5月31日

赤と青とエスキース
「長い旅をしてきたね。君はわたしの知らない景色をたくさん見てきたことだろう。それをわたしは知る由もない。それが、いいんだ。とても。」 メルボルンに留学中のレイと画家を目指す日系人ブーは期間限定の恋人となる。額縁工房に勤める空知は何気ない毎日を過ごす中で、エスキースという絵画に出会う。1枚の絵画があらゆる風景や人々の想いを見てきた記憶がここに記されているーー。 物語を見届けたとき、すべてが繋がりを持っていることに気づくことで見える風景が広がっていく構造。あらゆる表現の赤と青の対比を巧みに使う技法には驚かされ、描かれるキャラクターの感情の揺れには共感と学びが多い。別視点を持ってきておいて実はバチバチに繋がっているお話だったんですよという構造、すごいの一言では表せないし、心地いい。
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