
てのりぐま
@honzuki_kuma
2026年5月31日
深夜0時の司書見習い(1)
近江泉美
読み終わった
借りてきた
札幌の古いお屋敷に夏休み、2週間滞在するためにやってきた高校生の内気な少女・アン。屋敷は寂れてしまっているけれど文庫になっている。そしてその図書館は夢の世界では図書迷宮になっており、崩壊しかかったこの世界をなんとかするためにアンが奔走することになる...というビブリオファンタジー。
アンが物語を通して何冊かの本に出会っていくんだけれど、そのラインナップがとても良いなと。最初の一章で取り上げられるのは『荘子 第一冊 内篇』なのだけれど、アンの気づきのシーンがスタオベしたくなるくらいその通りだと思った。
「小さな本に何千年もの歳月と叡智が凝縮されている。私の手の中に小さな宇宙があるんだ。」
読書や図書館って本を通して今までのさまざまな人類の知恵とか想いとか叡智を受け取ることにも繋がるんだよなと思っているので、すごく心に残る一節でした。
アンの成長物語でもあり、内気でマイナスなことばかり考えがちな彼女が少しずつポジティブなことを考えられるように努力をし始めるところも好感が持てました。
物語を通した仕掛けも面白く、続編も出ているようなのでぜひ読みたいです。
