michiru
@michiru_bookrecord
2026年7月11日
対馬の海に沈む
窪田新之助
気になる
読み終わった
「モンスター」の作られ方についてはなるほどと思うことばかり。ある古株のパート女性職員の送別会がかつて西山が小宮さんを追い落とすために開いた「職場を明るくする会」が反転したようなものであったという醜悪さに眩暈がした。
いわば島ぐるみの犯罪。西山は自分自身も含め際限のない人間の欲に飲み込まれてしまった。
西山が踏みとどまることができる地点はどこだったのか、と考える。どこでも踏みとどまれたし、どこだろうと踏みとどまれなかったとしかいいようがない。それほど人間の欲はコントロールが効かないものなのだと読了し絶望に似た気持ちを抱いたのだった。