
miho
@mehow
2026年5月24日
私たちはたしかに光ってたんだ
金子玲介
読み終わった
ほしかったけど手に入らなかった青春のストーリーがあふれてますよね、という話から、ティーンエイジを解像度高く描いた本が好き、と知人に打ち明けたらすすめてくれた本。
バンドをやってる高校生の話と言われて、まさにわたしの手に入らなかった青春じゃないかと思って読み始めたら、高校の軽音部ではじめてバンドを組んだ子たちが真っ先にコピーしたのがチャットモンチーの「シャングリラ」。歌詞と主人公の瑞葉の心の声が同時に進行していくスタイルのためか、臨場感があって、瑞葉のみずみずしい高揚に引っぱられてわたしの心拍も上がっていく。
だけど、数年後にメジャーな成功を収めたそのバンドに瑞葉はいなくて、別のベーシストが入っている。どうして? 経過は少しずつ明らかになっていく。それが切ないんだ。ご飯食べながら読んでいたら、グッとこみあげるものがあって、むせそうになった。
終盤、会計士として働いている瑞葉の決意のような言葉がよかった。そんなふうに自分に言い聞かせずにはいられないときってあるよね。
作者は男性だけど、女子たちのテンポよく転がっていく会話にリアリティがあった。なんなんだ、このうまさは。

