一年とぼける "i" 2026年6月1日

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西加奈子
「自分の想像力には限界がある、それはたしかだ。でも、だからといってその努力を放棄するのは間違っている。」 想像力を、自分ではなく他人に向けた想像力をこれでもか!と肯定してくれた。自己嫌悪も含めて。戦争も事故も災害も想像を巡らし、心を砕くには余りにも大き過ぎる。それでも想像を辞めて平生を保つのは余りにも酷薄で心苦しい。「想う」時の板挟みの苦しさを、その苦しさ丸ごと包んで背中を押してくれる。 何か出来ないかと想い、何も出来ないと思う。個人的なこと、社会的なことどちらにとってもとても大きなものを受け取った気持ちになった。 本人は「"今の世界"のことやから、ビビットなうちに読んでもらえたら」と仰っていたけど、この作品のビビットさが失われていない、むしろ増しているのは悲しい。災害や事故にだけ心を砕ける時代に近づいていきたい。戦争反対、改憲反対。
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