
あんどん書房
@andn
2026年6月1日
日記をつけて何になる?
蟹の親子
SNS、情報ノート、ブログ、読書記録…と日記的なものはあちこちに書き散らしてきたけれど、自分は一度書いたものをほとんど見返さないな〜と思った。撮った写真とかも同じく。
頭の中がずーっとごちゃごちゃしていて、それを吐き出すために書き捨てているというのが一つの理由だと思う。そしてもう一つは、書いてから時間が経ち「他者」と化した過去の文章に再接続してしまうことの怖さ、みたいなものがありそう。
本書の第六章あたりで「書いてあること以外のことを受け取らない」というテクニックが出てくるが、つまりあくまで自他境界を確実に保って日記に接するということだと思う。自分はそれが計り知れなく苦手なので、近しい人の日記なんかを読むとすぐドロっとしてしまう。
と同時に資本主義的な時間軸をもんのすごく内面化しちゃっており、「他者のペースに身を委ねる」ことも苦手である。遠すぎる人の日記を読む気力も起きにくい。
そんな感じなので、冷静に日記を読めるようになるというのが自分にとっては一つの目標になり得るかもしれないな。
“ある一日の出来事や、それにともなう私の「過去」が、書いた日、本にした日、誰かの手に渡った日という、まったく違う時間に、違う意味を巻き込みながら存在しつづける。その循環に身を委ねていると、明日も生きてみよう、というやる気が出てくる気がします。”(P104)
そうなれたら良いなと思う。
本文書体:リュウミンオールド
装丁:北村陽香
装画:正一






