
tako
@tako
2026年6月1日
居るのはつらいよ
東畑開人
読み終わった
東畑さんの文章力、読ませる力は本当にすごい。
エッセイかと思いきや、実話に基づく創作(もちろん守秘義務があるから)
なのに、沖縄のデイケアでの日々が真に迫ってくる描写が、エッセイや小説としても秀逸。
そして、このような書き方だからこそ伝わる、ただ「居る」ことの難しさと、その価値。ケアの真髄。
このデイケアでの体験があったからこそ、臨床心理士として、カウンセラーとして、心に届く著作を次々に出されているんだなと感じました。
──────────────────────
不登校の子育てでずっと知りたかったことが、
「見守る」と「背中を押す」のバランスでした。
それが「ケア」と「セラピー」だと知ったのはつい最近のこと。
ケアとセラピーは醤油とコーラではない。
ウィスキーの水割りやカルピスウォーターのようなもの。
(注:水割りの例えは別著『雨の日の心理学』より)
そう、全面的に見守ればいいものでも、どんどん背中を押すものでもない。
結局、子どもの様子を見ながらその割合を調整していくしかないもの。
臨床心理学奥義「ケースバイケース」なのだ。
バシッと「これさえやればOK!」といった秘伝の書はない。
「これでいいのかな」「あっ、背中押しすぎたな」と、悩みながら試行錯誤している日々そのものが正解だったということを知れて、本当に良かった。
ケアとセラピーの定義についてもよく分かりました。
