
ヒナタ
@hinata625141
2026年5月24日
たった一人の読者を生きる
荒井裕樹
〈自分にとって本当に大事なものって何なんだろうとか、本当に自分の心を打つものって何なんだろうとか、自分はどういう物事に魂を揺さぶられる人間なんだろうとか、そういう自分の領域を大事にして、誰かに、勝手に、いつの間にか心を動員させられないようにすることはできる。〉
結局自分の心に長く残る作品って世間の評判とか関係なく、自身の記憶や体験と深く結びついていたりする。だから読む人と作品の関係ってそれ自体が唯一オリジナルのもので、だからこそそんな話を聞く/読む/書くのが楽しいんだなと改めて思う。この本の荒井さんの話も、読むのとても楽しかった。
以前書店twililghtさんで行われた荒井裕樹さんと木村哲也さんのトークセッションに参加したことがあるのだけど、そのとき語っておられた、マイノリティ文学を論じることの難しさについても本書に文章としてまとまっていて、改めて読めて良かった。

