
ヒナタ
@hinata625141
2026年5月23日
吸血鬼
遠野遥
このディストピア小説の世界はかなり現実と近く、コロナ禍で一年後倒しになったオリンピックが東京で開催されてるし、スマホもあるし、主人公の一人である女学生の父親はUber Eats的な職業に就いてる。
だとしたら、女性がランク付けされ、エリート階級の男性は最高ランクの若い女性を最短で二年置きに交換できるという社会システムがどう正当化されているのか、たとえば憲法はどうなってるんだろうとか、この社会にフェミニズムという概念がないんだろうかとか(ネットがあって他国の状況が分かるならなおのこと)、歴史はどう教えられているのかとか、主人公たちの小さなフィルターがどう外側と繋がってるかがわからなくて困惑した。
それにしてもディストピア小説に没頭できる社会ではないよなと目の前の景色を見て思う。生存の不安の前に、差別問題はどんどん後景化していく。ディストピア小説が楽しめる世界に戻りたいよ。

