ちゃおくりー "鍵のない夢を見る" 2026年6月17日

鍵のない夢を見る
「ツナグ」「噛み合わない会話と〜」に続いて辻村作品3作目。 登場人物のような人は私の周りには誰一人いない。私から見るとサイコというかソシオパスというか、そう言いたくなるよう別次元の遠い世界の短編たち。なのに、妙に近くも感じる。私の知り合いにはいない、はず...いや、もしかしたらいるのか?あの人少し似てる?いや、私も、もしかしたらこの人と同じ?一歩間違えたら同じだった?...読んでいるうちに紙の中に引き寄せられ、「私のいる世界ではない」と思っていた気持ちが「いや、もしかしたら私?」と思わせる部分がある。そこが、私が感じる辻村作品の魅力。 「ツナグ」は優しい作品だったが、この「鍵のない夢を見る」と「噛み合わない〜」は、自分は自分が思うような人間ではないのかもしれないと、訝しく思う瞬間が現れる。 1日で読了。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved