
白玉庵
@shfttg
2026年6月2日
読み終わった
足掛け7年の大労作。2024年末の突然の戒厳令の夜から始まり、日本の植民地時代から現在までを多方面の取材を織り込み、北朝鮮を鏡としながら語られる韓国現代史。
浅薄な知識でふんわり抱いていた統一像がアップデートされた。第6章で展開される統一研究院の調査が特に印象深かった。
「分断」が南北それぞれの社会の為政者たちによって、自由や民主主義といった住民の権益を制限するのに効果的な「道具」として使われ続けてきた p166
今なお高度な方程式であり続ける南北分断をどう解決していくのかは至難の業である。 p281
あらためてここまで見てきた調査項目を総合すると、韓国市民の大半が抱く統一像が見えてくる。それは「ひとまずは戦争をせずに平和に南北が共存し、無理に一つの国を形成せずに合法的な交流を広範囲で行う」というものだ。日本で考える統一像とは異なるものではないだろうか。 p291
内戦の中では民主主義が後退する可能性が常に存在するばかりか、統一への熱望が内戦の激化に逆用されもする。 p295









