
紺
@kon_
2026年6月2日

社会を結びなおす
本田由紀
読み始めた
仕事→家族→教育→仕事…と円環になった「戦後日本型循環モデル」図、一見合理的に見えてひとたび内情を知るととてもグロテスクに見えてくる。
「長期安定雇用の正社員」「新規学卒一括採用」を前提とし、「家庭を母親が担う」ことを前提とし、家庭が子の教育費を担うことを前提とするこのモデル。
政府は『仕事』の部分のみを支援する産業政策にのみ力を入れれば、父親は家庭に金を入れ、母親は子供に熱心な教育機会を与え(いわゆる〝教育ママ〟)、子は「企業でのトレイナビリティと忠誠能力を養成する性格の強い学校教育」に吸収されていく。
公的な教育支出の少なさを、家庭がまかなっている。
「できるだけ高い教育を受け→できるだけ有名企業に就職し→できるだけ豊かな家庭をつくる」という欲望が、このモデルを駆動させるエンジンだった。
強い同調圧力を伴うこのモデルが、個人の言動の自由度や多様性を低下させる作用を持っていた。
ここまで認識してもなお、自分はまだ〝レールを外れたくない〟という固定観念に囚われたまま自由になれない。その呪いめいた強さに、ぞっとしている。




