
サボテン🌵
@hassaku
2025年3月23日

人魚が逃げた
青山美智子
読み終わった
@ 自宅
『人魚姫』のお話が背景にある5人の主人公のお話。
王子と出会い話したことで思い込みや見栄ではなく本当の自分に気付く温かいお話でした。
タイトルにもなっている「人魚が逃げた」という不思議から始まり、5章の途中で「王子」と「人魚」はそういうことかってわかった気になったのも束の間、最後の数行で「違うの!?」ってなって一気に不思議な世界に連れて行かれた感覚になりました。この仕掛けがよかった。
青山さんの作品には心に響いてくる言葉がたくさん散りばめられている。
そっと背中を押してくれるものやハッと気付きを与えてくれるもの。そういった言葉が多いから読んだ後には心が温かくなる。



