てるふぉん "恋愛中毒" 2026年6月2日

恋愛中毒
恋愛中毒
山本文緒,
角川書店装丁室
確かこの本は表題の「恋愛中毒」に惹かれて購入し、冒頭を少し読んだだけでなんだか展開が分からないと本を投げ出した中高生の自分から始まっていました。 そこから数十年の時が経ってもう一度読み直してみようと本に向き合ったら面白かったのだから、 私自身の人生経験値も成長していってるんじゃないでしょうか。 さて、最後のオチとしては、 こんな恋愛はもう辞めよう、まっすぐ前を向いて生きていこう。と前向きの終わり方かと思いきや。 毒って一度摂取したらどこかでまた欲するし、それが中毒症状になってずっと離れたりまたくっついたり、 してしまうよね。 先生と出会い初めて水無月さんの歯車がどんどんズレて、与えられた毒がぐるぐる回っているのかと思いきや、 元から水無月さんが狂気であったという話。 過去の犯罪や娘さんを軟禁したり、止められなくなっちゃうんでしょうね。 ある意味他の先生の周りにいた羊ちゃんたちは自分の人生や進むべき道のために先生を利用していて、 依存先を分散させるように別の手網を持っているのが自分を守るためだったんだろうね。 それが上手く生きる方法として賢いなあと変に感心していました。 私は水無月さんの幼少期の出来事に対して先生がそれは逆恨みだと言ったことに自分にも言われているのかとギクリとなったりして。だけども思い返したら子供から見たら親は絶対だし、その親元を離れて自分のやりたいことを言えるためには両親間と、子供へのコミュニケーションが必要なのでは?と思ったり。 今既にゆるやかな毒と隠れた他責思考に脳みそが支配される前に、私がこうしたいんだ、こう生きたいんだ!と思える環境へ移っていこうと思いました。
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