

てるふぉん
@ANKAKEYAKISOBA
たくさん本を知りたい
- 2026年9月14日
人間標本湊かなえ読み終わった感想なんと感想を落とし込んだらいいんだろうなーーー、と悩むしだいぶ衝撃を受けた、ほんとうに。 詳細な描写が生々しいものだから、痛みが伝播するような気がして「人間標本」の話へ始まった時は読み進められるだろうか、そこで1衝撃があったんだけども、 そこから2衝撃、3衝撃、4衝撃、5衝撃は喰らいましたね〜。。。 何を言ってもネタバレな気持ちになりそうで中身については触れられないけれども、 ただただ想ったのは、父と息子の親子の愛が深く感じられたし、それ故に、母と娘の親子の想いとの差がひらいて感じてしまい、自由な育て方というのか子への関心の違いなのかそうした教育の目線を書記から見た印象でした。 衝撃はあった中に寂しさもあるし、美しさも感じてしまうから、良いわびしい読了感でございました。 - 2026年9月10日
スモールワールズ一穂ミチ読み終わった感想気になっていたので読めてよかった〜! 短編集の中で、夫婦、家族、をテーマにした物語が紡がれている。その中で読んでると結構大胆な起承転結で話であるから読み進めると驚きというか裏切られるような気持ちに重ね畳み掛けられることが多かった。 一章一章が、読み終わる度に閉じては沁みる時間が必要な…そんな感じ。 私の中では「花うた」と「愛を適量」が好きな話だった。読み始めるとすぐにのめり込んで気づいたら終わってしまっていたから。 こんな登場人物はきっとどこかに存在するだろうと、小さな世界を一緒に覗かせてもらった気持ち。 それくらいの各登場人物の気持ちや感情が近く汲み取ることができたのは一穂ミチさんの描く繊細な感情が鮮明だからだと思いました。 - 2026年9月4日
盲目的な恋と友情辻村深月読み終わった感想恋と、友情と、どっちも重たく苦しくけど共感できるからこそどういった結末なのか気になって読み進めてしまった。面白かった。 私は、留利絵に共感できるところがあるなと思いつつ、いやでも留利絵からみた蘭花の言動というか、蘭花はいち、女友達として接しているのがすごくわかるなあ。と思っていた。 私も、女の子のお友達で「親友」をこえるような、また少し違うような特別視している存在がいたなあ、と思い出していた。別に付き合わなくてもいい。 ただ、できるならずっと傍にいて、一緒にいられたらいいのにな、と思うような特別な存在。 綺麗なところばっかりをみていて尊敬と憧れと聖域的な部分で宗教のような「好き」であったから、これがおそらく盲目的で、私が思うあの子像を思ってたのかなーとか思い返す。 ただ、留利絵の「じゃあ、私に感謝してもいいんじゃない?」という傲慢さは、どうしても好きになれなかった。 独占したい、渦巻いた依存みたいな感情もあるけど、それは私のわがままだし、相手を縛る理由じゃない。 私なら、「私と一緒に幸せになろう」よりも、「相手が幸せなら、それが私にとっても嬉しい」と思える関係でありたい。相手の幸せの隣に、必ずしも自分がいる必要はないと思うから。 そう考えると、私自身も過去の経験を通して、少しずつ「盲目的ではない」人との付き合い方ができるようになったのかな、と思った。 - 2026年8月27日
いなくなくならなくならないで向坂くじら読み終わった感想最後の、最後のシーンが印象的なのは、 今までやんわりと拒絶やぶつかってきていたなんとなーくなやり取りに痺れをきらしてお互い本気のぶつかり合っていたから。 高校生の2人は唯一無二な存在でどっちかにずっとうんうんしていても特別だと感じていたから我慢できてて、それが社会人とか色んな経験の人に触れることで、ニコイチのような存在が今はそんなことないなって改めての視点でフラットに見れた時、 色んな違和感や疑問が不満になってしまってたんだろうな。と。 すごい面白いテーマと話の中で、ずっと現れて欲しかった、が鬱陶しいとか消えて欲しいの生々しい感情としてきちんと描かれていたから、そう感じちゃう無印も人間味としてすごく良かった。 どうしてずっと居なくなってたの?にはこの話の追求するテーマには関係なくて、成長したふたりの視点からくる話の展開が面白かったです。 - 2026年8月18日
神に愛されていた木爾チレン読み終わった感想あとがきまでが小説だな___ それがこの作品の印象です。 小説家でしか感じられない嫉妬とか喜びとか、歪な愛情とかセンシティブな10代後半から20代にかけての、まだ幼い子供から大人にかけての感情がありありと表現していました。 俯瞰して読んでいるとああ もどかしい!と思いつつ、上手にお互いが交差しないのがリアルで、自分の視野でしか判断できないから、すごく読んでいても歯がゆくなる自分がいました。 結構、作者のあとがきを読み終わってから、ぐっと本作が素敵な作品だなと感じていて。 作者がこの作品を本当に愛していて大好きな物語で、登場人物たちが勝手に喋って行動して、まるで天音のように音に乗せてタイピングをしている人なんだなと感じました。 執筆の難しさなど全くわからない素人だけども、登場人物の痛みや苦悩がぎゅーっと伝わるのは、作者も同じように経験されてきたからなのかな、と感じたり、 逆に喜ばしい幸福感も、作者のままに紡いでいるほんとうに誰が読んでも大切な作品になりそうだと思いました。 本作を読み終わってから振り返るととっても良かったな___と感じていて。 各年齢の出来事とそのときの心情を誰かに吐露している内容で進むので、話に入りやすくとっても読みやすく、登場人物の渦巻く感情がすごく伝わりました。 - 2026年8月17日
明け方の若者たち (幻冬舎文庫)カツセマサヒコ読み終わった感想どんななんて言われるような生き方や大恋愛して大失恋して人生底を見るように過ごして忘れたいような日々でも、振り返れば悪くないような日々だったと思える物語でした。 モラトリアムな期間ってその間はほんとうに「自分とは」の自問になるから、 答えは中々見つかんないし、楽しようと誰かの真似しようとするし、はたまた棒に振るような破天荒な選択をしたくなるんだけど、 そーんなことがあっても時間が何とかしてくれるって言うのは本当なんだよね。 主人公が大恋愛を終えて人生どん底もうダメ…なときも、悪友のような親友は一緒にいてくれて、温かいよ。ほんとうに表紙のような暗いし歩きづらい海の中に、朗らかな光が差し込む最後の前を向いている姿勢が良かったな。 20代前半の、大人になりきれていない子供のような期間に、色んなことを経験してもっかい大人になっていくんだと思う。 - 2026年8月14日
私たちはたしかに光ってたんだ金子玲介読み終わった感想私は「バンド演奏は生物」だとつい刺身の表現をしたくなるのは、演奏しているその瞬間がいちばん輝いていて、その瞬間が目を離してはいけない。その瞬間が演者のいちばんのパフォーマンスだから。その瞬間が演者の魂が出ているからだと、自分が演奏中も思うし、観ているときも思っている。 バンド・音楽が売れるだなんてほんとにひと握りで、その中で売れ続けることはほんとうに難しい。 一過性の話題になって萎んでいくバンドも多い。 瑞葉は朝顔の音楽を途絶えさせないために、生かし続けるための酷な選択をしたけれど、バンド生命としては新たに息を吹き返して成果と成功、実績も出ている。 だけど、バンドメンバーたちの中では、瑞葉も含めた無我夢中で目標に向かって練習していた頃が楽しかった___だなんて、嬉しいに決まっているだろー! バンドメンバーからの視点がないけれど、 確かにバンドメンバー3人はきっと瑞葉に助けられていたんだ。 瑞葉が心臓としてきちんと動いていたんだな、って思った。 そうだよベースって面白いんだよ!変な人も多いんだよ!足りない部分を補いながらバンドって組み合わされているからさ! ひとりでも欠けたら演奏できなくなるから、楽しく演奏できるバンドはほんとうに奇跡に近いんだよ。 読んでいて、そうだよね、初めて合わせたときのワクワクと高揚感すごいよね、何でも弾けるんじゃない!?ってなるよね、わかるよ、って初めて合わせたねごとの「カロン」を聴いて思い出したよ。 演奏シーンはすべて印象的だったな。 演奏中の瑞葉気持ちと描写ってこう現すんだ____!!てギュッと直感的に読めてしまった。 - 2026年8月13日
イン・ザ・メガチャーチ朝井リョウ読み終わった感想社会学の一冊として、マーケットや消費者心理を学ぶゼミ生には、まずこちらを読んでみてはいかがでしょうか?と思うくらい、推し活心理というよりも、人を熱狂させ、ムーブメントを生み出す側の原理や仕掛けが、かなり解像度高く描かれていた印象でした。 個人的に国見のセリフには印象的なものも多く、 正解がない今を間違えないようにそつなくいきるよりも、めいっぱい間違えて、経験して今を生きていこうね!というマインドを持つように前を向きたいなと思っています。 私も実感している、若い子はSNSが発展しすぎて「歳を重ねた人がどうなるか」「人生設計失敗した人がどうなるか」といったあらゆる情報がすぐに手に入るようになってしまって、 本当に失敗を恐れるようになっちゃったな〜と実感しています。 小さい失敗=人生終了 のように重く捉えるようになっている。 加えて、色んな視点からの指摘とか、意見も飛び交うようになっているから、何を言うにも配慮するために視野を広げると身動きが取れなくなっちゃう。 息苦しい生活になるんだよね、自分って何を言いたいんだろうって。 これが作中の「自分を持て余す」ところなんだろうなと思います。 となると、視野を狭めて何かに熱中して、それについて自分を使い果たしていくのは、自分の存在価値を与えてくれる、自信に繋がる。 これがたまたま登場人物らは推し活だった。 人によっては違う趣味、仕事、家庭…と自分の存在価値になるものを見つけている。 だいたいは程々に、自分の心身を第一優先なものだから、作中の人達みたいに極端な思考と行動力は身を滅ぼしてしまう。 のめり込みすぎた人の行く末の一歩手前を疑似体験させてもらったような感覚です。 逆に、視野が広げて自分は仕掛け側なのだと常に冷静に見ていた国見は孤独で、ビジネスに熱中している姿勢も社会の中では無くてはならない存在である。 仕掛けたコンテンツに熱中している人にちょっとした羨望な意識を向けていたのも人としてのコミュニケーション的な寂しさを感じていたのかもね。 あらゆるデータや数字、人の心理までも攻略しきったら、こういったパターンで喜ぶ…のようなギャルゲーをマスターした人みたいにメタ的思考になって、仕事だからやることやるけど、国見自身も本当にやりたいことは…って悩むのかもしれないな。 これも過大解釈かもしれないけど‼️ なんで私はほどよく鈍感に、だけど傾倒しすぎないようなバランスを持った自分の人生の楽しみ方を見出していきたいなーと思います。 - 2026年8月12日
終わった人内館牧子読み終わった感想私が「終わった人」となったとき、振り返れば良い人生だっなーと思えていたいし、 「終わった人」として過ごす時に、仕事ばかりで何もない、ってようにはなりたくないな。と素直に思っています。 どんなタイミングで私はどんな人生を過ごしているのかは、全然予想も付いていない。だって今は作中でいう桃の子で目の前で精一杯なのだから。 ただ、一種の定年まで働いた人の老後の過ごし方について大変シビアな人生だと思うけれどこういうパターンもあるよーって教えて貰えたような気持ちになります。 作中でいう綺麗な散り際を目指そう、だし、なるべく痛手にならないように去り際はすぐ身を引くようには意識します。なるべくうだうだしない。。 会社に雇われサラリーマンとなると、会社運営の都合上、人の実績や関係性なんて関係なく簡単に人を操り人形のように異動することができてしまうから、私も自分で道を切り開いて生き延びることができる人生を追いたいと思いました。 - 2026年8月8日
風が強く吹いている三浦しをん借りてきた読み終わった読了後は心が熱くなり、ジャンル問わず何かに打ち込む人は美しいと思わせる素敵な作品でした。 ぼろぼろの寮に住む10人が箱根駅伝を目指す物語。 しかも中には陸上経験がない者もいるし、そもそも運動神経が乏しいメンバーがいるにも関わらず、コーチ件主将が練習メニューをひとりひとりに合わせて采配を行い、長距離への体制をつけていました。 陸上の知識、箱根駅伝の知識など全くないど素人ですので、練習メニューの過酷さやタイムのすごさなどはピンと来てはないけれど、キャラクターたちの成長の様子をページを追うごとに読むと強くなっている…!と私もこれは箱根駅伝を狙えるんじゃないか!?なんてワクワクでページを捲っていました。 私は登場人物たちの精神力の強さ、人の強さというものを伝えたい三浦しをんさんの描写に強く心を打たれました。 喧嘩っ早い走に向けて、強くなれ。と伝えたのは、単に走る力だけではなく、人の精神力、余裕や冷静を保つことができる人の力も指していて、 きちんと自分の気持ちを言葉にできることが強い、自分や周りの意見を俯瞰して見れて、なおかつ今伝えるべきことを言えるために想いを言葉に、声に出すようになった走が成長していく様子も読んでいて、 私もこんな風に自分の気持ちをモヤモヤと有耶無耶にせず言葉に出す練習はしていかないと生きていけない。そう思いました。 走っている様子、それぞれ登場人物の心の独白を読んでいては一人一人に応援して最後までずっと捲る手が止まりませんでした。 本当に面白かったし、出会えてよかったです。 来年はしっかりと箱根駅伝を観てみたい! - 2026年8月4日
月の立つ林で青山美智子読み終わった人と人との繋がりを知って前を向ける話はあるテーマをきっかけに己を見つめ直し、広い視野を持つことでするりとわだかまりが解けていくような柔らかさを持つお話でした。 読んでるとこんなインディーズ放送なポッドキャストに出会いたいなと思っちゃった。 世界観的にはあの章の人とあの章のこの人がここで交わるんだ!と読者をワクワクさせる登場の仕方を入れたお話は好きなので、お互い他人ではあるんだけど、俯瞰して全世界を見ている私は、この人はねそうなんだよ、素敵な人なんだよ…と後方腕組しながら大きく頷いていました。 思ったより人生って上手くいかないし、上手くいかないことをどうしようもない責められない状況とかに、やるせないよねーって自分を悲観するし、 ふんわりと周りのせいにしたりするんだけど、他人は意外と自分のことはどうでもいいと思うけど、 そうじゃなく、大切に思ってくれて本当に心配する人は、新月のように見えないけど心では温かく見守っているんだよ、 だから世界はそんなに悲観しないで目の前を生きたらいいんだよ、 そう伝えたいのかなと読んでいて思いました。 月とか天体とかそんな話はワクワクさせられるし、 新月という素敵な解釈もできる存在を知ることができて良かったです。 - 2026年8月2日
君のクイズ小川哲読み終わったなぜゼロ文字で回答ボタンを押し、正解することができたのか___? 「単純にクイズが好きな人」、「クイズを利用して生きようとする人」、「番組を成功ためにプレイヤーを利用する人」、基本的にはクイズプレイヤー視点からの一本で考察と答えへの道筋を辿っていたので、本庄へ答え合わせのようなシーンがあることで私も読んでいてなるほどな、と思えました。 生放送であるからこその当時の緊張感を振り返りながら気になっていた謎に紐解いて答えに迫っていく様子は面白かったです。 クイズを正解するにあたっては、自分が元となる原体験が存在していて、プロデューサーの使命を果たすにはどんな問題構成となるのか?クイズの裏に隠れた要素までもクイズ・問題として研究した本庄の方が上手だしそりゃあそこまで調べていたら優勝するだろうな。と納得してました。 個人的にもクイズには全く縁がないけれどQuizKnockの動画を拝見していたので、クイズの答える戦法、読まれていない問題まで深く思考するクイズプレイヤーの貪欲さが表れていました。 クイズに正解するためにひとつの事柄をいろんな内容と紐づいて覚えていくのだから、繰り返していけば全知全能になるよなあ。なれるよなあ。 - 2026年8月1日
夜明けのすべて瀬尾まいこ借りてきた読み終わったあたたかい接し方や心を持った周りの登場人物にほっと安心させられながらゆったりと読みやすく、読み進められるからこんなにも穏やかな読了の気持ちになれるんですよね。 私自身、十分にパニック障害のことを詳しくなくて、分かっていなかったから、山添さんがほんとうに普段通りに過ごしてきたときに急に発症してしまうことに驚きました。仕事のストレスとか目に見えるトリガー要因がなくても(本人がそう意識してなくても)ふと急に出てきてしまうんですね。 それによって今までの日常が、ままならなくなってしまうことへもストレスになりそうだし、症状がまとわりついて自分の思い通りに動けないのはとても辛いよな。と思ってしまった。 PMSに関しては、私もPMDDの疑いがあったのでお薬のんでたりして少し和らいでたこともあり、心の中では止めたいのに言葉や意識がそっちに引っ張られて止まらないのも、周りからしたら意識したらいいだけじゃん。と思いそうなのに、そう簡単にできるもんじゃねえよ!と思うのもすごくわかるものだから、こっちも辛い。 こうした境遇をお互いが知って、リスペクトし合いながら、2人は相手にとってどう動いたら負担を追うことなく生活できるだろう、と相手のために動き合うのが温かいなあ。と思った。別に好きなどの恋愛的な心理ではなくただ境遇が近いゆえにほっとけなくて行動しちゃうそもそもの2人の素直さが素敵だった。 自分の病気や原因で矢印が内側に向いてしまっていたところが、誰かのために相手のために外側へ向けて行動していく、実行していく描写がプラスにポジティブな気持ちになりました! - 2026年7月30日
- 2026年7月27日
同じ星の下に八重野統摩読み終わった本屋で、あらすじと表紙の質感に惹かれて購入。 結果読んで良かった〜と温かい気持ちになりました。 文章も物腰柔らかいの、馴染みやすい文章で紡がれていたので大変読みやすかったです。 同じ星の下で生きているのにこの星を見れる人、見られない人、色んな人がいる中で生きている。 作中の登場人物の人の良さに薄れているけれど、この人はなぜこの行動原理なのか?を最後のエピローグで判明したときはページを前に戻ったり、だからここでこの行動をしたのか、理解したときはトリハダが経ちました。 重要な行動の一つである「祈り」が、主人公は理由もあって良いと思ってなくとも、 「祈り」って自分のためにするのではなく、誰かのためにすることで誰かを想う愛情表現のひとつなんだと勝手に納得してました。 両親と誘拐犯の言動の対比を感じて読者の私も誘拐犯のことが嫌いではないものだなんて、事実でみたらおかしなことなんだけど、エピローグ後のふたりの未来も素晴らしい温かい未来になりますように。 そう祈りたくなる素敵なお話でした。 - 2026年7月27日
- 2026年7月24日
いい子のあくび高瀬隼子読み終わったまあよくもまあ、こんなに人の心情の解像度を深く描写する事ができるって素晴らしいよなあ、恐ろしいよなあ。と思いながら読み進めてしまう。 個人的には短編の「末永い幸せ」の衝撃が凄まじかった。タイムリーにも私が結婚式へ参列する機会があったため、ええ、ああ、こんな風に感じたことはなかったけれど、そうかそう思う人もいるよな、とある意味闇を覗かされた気持ち。だからといって、みんながこう思っているかも!と悲観的にはならないけれど、なんだよそれならプライドをへし折って参列して祝福したらいいのに。 たぶん、そういうことでは無いんだろうな。 解説を読んでなるほど、と思ったのが収録されている3作とも祈りで締めくくっているということ。 結局は相手頼りというか、自分は変わっていけなくてもうカチコチに固まった私の意思だけど、それが相手には良いように受け取られますように。というか、ある意味勝手な気持ちなのもなんだか分かるようで、冷静に見たら、いやいやあなたが…と思ってしまいそうな気持ちになる。 私も若干身勝手に思われている節があるんじゃないかと震えていますヨ。 「いい子のあくび」については不当感を感じられる主人公の心理というより、みんなにいい子にしていたら本当の私ってどこだろう?と私を見失っていているから、本音や本心があやふやな乖離した状態になっているのにちょっと共感した。みんな本心と思わないでいつつも本音が見え隠れしちゃうもんだろうから、 やっぱりうまく言葉に言いづらい部分を書き起すのは素晴らしい。 ンマー!いい感じにこのむかつきや割に合わなさも、ご褒美や愚痴と一緒に流し込めたらいいな。 - 2026年7月15日
夜の底は柔らかな幻 下恩田陸借りてきた読み終わった後半は怒涛の読了‼️📕 山に入ってからの各キャラクターたちがほぼ二人三脚のような形で真相に近づいていく、そのやり取りが良かった。やっぱり良いアニメーションを観ている気分ですっかり読了後は実邦と葛城にメロメロです。 いいんだよ…ふたりがハッピーならそれで…。 実際はそんな終わり方でも無く私がそう感じただけで、 得体の知れない存在、超次元なものや超能力のような能力バトルの描写や感情の拮抗は人間らしさもあってすごく読み応えがありました。 話の途中でキャラクターたちの深掘りや心象、目的があったからこそ補える部分と、何のために?の絶妙なクエスチョンマークが浮かんだりしたけれど、 結構個人的には終わり方は好きな部類です。 結果、恋愛小説だったな…っていう感想。(多分違う) - 2026年7月11日
夜の底は柔らかな幻 上恩田陸読み終わったこの物語の中に登場する特殊な言葉たちの意味も十分に説明がないまま話は出発する。 けれど登場するキャラクターたちの個性は立っていて良い緊張感を与えながら話がどんどんと明るみになっていく。 長編的なアニメーションを観ているような感覚でどうなるのかワクワクと読み進めています。 かなり痛々しい暴力表記?描写があるのでそこが苦しかったりする。 話の真相や主人公の目的もわかるようでわかっていない状況の中上巻が終わったので、真相が気になるので続きを読んでいこうと思います。 - 2026年7月6日
もものかんづめさくらももこ読み終わった電子書籍先輩におもしろかったよ!と言ってもらった(記憶がありました)ので読みました。 さくらももこさんのことを実はあんまり知らなくて、 生い立ちや配偶者、家族とのリアルな関係性が「ちびまる子ちゃん」と一緒なところ、違うところもあるんだなと気づきのように読んでいました。 さくらももこさんのふとした日常を面白いと覚えている記憶力やエピソードに引き寄せられている「個」のパワーがすごい溢れている人なんだと感じました。 でないと、日々不思議な経験や、体験、人に出会ったりしなくない?と思いながらも、 実は私も「変な経験をしたなぁ」「なんだ今の」を五感で体験しているのに、自分には関係ないことだとすぐに忘れてしまっているのかもしれない。 エッセイに起こせたり、ちびまる子ちゃんへのエピソードを盛り沢山に考えられるくらいの、日常へのアンテナを張っていたいと思いました!
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