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てるふぉん
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@ANKAKEYAKISOBA
たくさん本を知りたい
  • 2026年10月31日
    プレゼント(新潮文庫)
    プレゼント(新潮文庫)
    「夏」にまつわるテーマの作品が七人の作者より紡がれる短編集。まさにブレゼントにぴったりのような有名な作者と作品でひとつにとつ読み応えがありました。 さっぱりと爽やかな終わり方もあれば、じめっと夏の蒸し暑さを感じるような不気味な終わり方で締めくくられていたりと、作者それぞれの夏の解釈を感じ取れました。 個人的に好きだったお話は「真実のトランク」と「無明」 限られたページ数の中で引き込まれてするすると読み進めていったなーと感想です。どれも面白くてまた次の夏を迎えるころに思い出したいと思う一冊です! 実際にプレゼントでいただいた大事な大事な本です 📕🌙
  • 2026年10月24日
    希望の子
    希望の子
    産まれた日や産まれたことによって希望を託されることで「私とは関係ない」のに強制的に意味を取り付けられることは子供の頃から言われていたら拗れて嫌な気持ちにもなるよね。と思った。 印象に残っている日に産まれた子供たちが時間と立場と経験を積んで少しづつ、その日に起きた出来事にちょっとずつ目を向けて寄り添った成長の姿をこの作品を通じて読んでいきました。 人と子供は別の人間でそんな希望とか想いを託す側は浅はかで楽なんだ、と軽蔑した視点になりそうだけど、そう背負った理由や背景もその大人の人にしか分からなくって、それぞれの視点と経験からあるもの。 だから強制的な想いを託すだけでなく子供に寄り添いながらその時その時の言葉をかけてコミュニケーションを取っていこうと温かい思いがこの作品から感じ取れました。 子供が産まれたら誰しも誕生までに至る過程を思えばそりゃあ希望を託してしまうから、 その火種を柔らかく包み込むような思いにさせてくれる作品でした。
  • 2026年10月15日
    ファイア・ドーム(下)
    作者の辻村深月さんが、山梨県出身だからこそ、参考文献に記載されていた事件をモチーフに書かれていたことがまず読了後の衝撃でした。 辻村さんがおそらく聞いていた噂話のリアルさが、登場する小学生や小さな世界の中の親同士のやり取りだったのかもしれない。 そこに現代のインターネットを混ぜ合わせると、遠い場所で知らない人がとやかく言うような地獄のような空気、描写には耐えられないと思いました。 ファイア・ドームを読みながら、何点か思い返す事件がありました。 事件の渦中は毎日のように報道や速報が流れてきていて、解決したら一時は盛り上がるけれど数週間もすれば人は持ち上げなくなっていく、それは亡くなった方や遺族にとってはあっけなく感じてしまう。 その渦中に関わった人たちの大変さと、離れて周りから見ていただけの人たちとの共感ができない違和感が作中で語られていた。 加えて、大人が忘れないために責任をもって各々の立場でできることをしていたから、作品の中の事件は人々の記憶に残るだろうし、作中からは大人の責任をもった行動と、人を繋ぎ合わせる言葉と信頼関係について深く描きたいのかなと感じた。 犯人の息子達と、被害者遺族の親が四半世紀をこえてお互いが背負い、支え合うラストの描写には乗り越えた壁の大きさが感じられたし、実際こんなにも綺麗に続けていけるのか、私は事件の当事者やなんでもないから分からないけれど、そうあってほしい辻村さんの希望なのかなと感じた。 子供目線から見た大人を、信頼していて助けてくれると思う面と、実際に大人同士の仕事柄、立場をわきまえた行動とのギャップのような面に読んでいてもどかしさも感じるが、 私自身はもう子供じゃなく、大人の側面で立って物事を見なければいけない。 子供が危険な目にあったとき、子供が信じるのは大人で、その大人として誠実な行動と対応を勇気持ってしなければならないと背筋が伸びる気持ちになった。 作品の中で、明かされな事実たちにうずうずしながら読んでいく中で、現代の批判しやすい声や思考、大人の責任と行動について深くメッセージ性を持った作品だと感じました。
  • 2026年10月12日
    ファイア・ドーム(上)
    上下 読み終わったので、下の方で感想を書きます
  • 2026年10月11日
    私の幸福論
    私の幸福論
    また必ず章ごとに再読する。 ただ、今の私が経験と言葉にできていなかった違和感はこう表していたのかな。と思える1冊でした。 自由度の高い仕事の方がしんどく感じてしまうのは、その自由の重さに耐えられないからだし、 相手に言い負かされたりその言うことをまんま聞いているのは、従順でいるだけで自分の考えなくて良くて楽なことだからだし、 相手のことを丁寧に理解すると次はその理解の中でしか相手をものさしできなくなってしまうし、 幸せとか理想はその手前の障害物があることが前提で、それらを乗り越えて手に入れるものだからで、 楽な生き方なんてないし、なんも考えずに過ごすとおもんなくなるし、 悩みの種があってぶつかる壁があることが活き活きした人生なのかもね。 その考え方も今のタイミングで知れてまた読み返そうねって気持ちです。
  • 2026年9月28日
    手のひらの音符
    改めて時間が経ってからもう一度読むと尚、この作品の良さに気づけそうな一冊。 というのも今の私には懐かしいあの人、が今も一緒に駆け抜けている友達ばかりのため、 水樹と同じ45歳になったとき振り返って読むと、そうそうあの時ね…と過去を回想しながら未来を歩けるような気がしている。 水樹の周りの人達がとても優しくてそれぞれの境遇を持ちながらも力強く生き抜いている人らしさに感銘を受けながら、こんな働き方もあるよな、こんな生き方も、修羅場となるような思い出もあるな、とまだ他人事のように読み進めてしまった気もしている。 というのがおそらくまだ20数年しか生きていないから、逆にこの一冊から教えてくれたような気もする。 相手を思いやった行動はその人にしかできなくて、水樹だけではなく周囲の登場人物の行動一つ一つのエピソードが誰かを想った行動指針であることに、人の優しさや柔らかさを感じられた。 印象的なのは水樹の父親のお葬式に参加した際の行動と、水樹の母親が水樹の進路について関わる場面。特に自分も家族のために稼がないと、と義務を感じていた水樹に対しての母親の喜んで送り出せる行動は、涙腺にきた、こんな自分の子供のために心配を見せない、いとわない様な母親?女性像になりたいと思った。 信也の不器用なだけど相手のために言動を行う真っ直ぐな姿勢もカッコよかった。こんな人が周りに一人でもいたら私も自分についてクヨクヨせずに堂々といれるだろうなとも思うし、今からでも私なりの闘い方で自分の人生を歩めるだろ!と思う。 現在と過去の時間軸を行き来しながら物語が進むため、その都度のエピソードが印象的で、きっと読み返す事に好きなエピソードが変わるような人生の一冊となると断言できる。
  • 2026年9月25日
    死んだら永遠に休めます
    パワハラ上司に詰められながら毎日深夜まで残業を行う主人公の、毎日の仕事連絡に追われる様子、どんどん自分の心身が削られていく様子がリンクしたように感じられる追い込まれている心理描写に影響を受けてしまう。 私も読んでいる間は目の前の仕事を億劫に感じてしまうほどでした。(おそらくシルバーウイークの影響) 原因となるパワハラ上司の失踪から会社と業務が落ち着くのかと思いきや、周りからの目線や対応に別の意味でより心身を疲労させていく主人公がさらに追い込まれていく様子が仕事だけではなく住居にも影響していくのが苦しい。 ミステリのため謎がどうなるのか登場人物の誰がなのか、と勘繰りながら読んではいたけれど、最終ではそうだったのかよーってちょっとくらった部分はありました。 人はやっぱり置かれる環境で順応していくわけだから、合わない・違うと思ったのなら速やかに環境を変える方が自分のためになるよね、と改めて感じました。 今少し仕事について後ろ向きな気持ちで読んでしまっていたゆえに、周りから見た主人公の評価がまるで自分のことのように感じてしまったけれど、おそらく適材適所のため、場所も変われば評価も変わるだろう…と前向きなメッセージにも感じる。 その為最後、主人公が行った行動には十分な休息も含めて思考が正常に戻ったからこそ、前いた環境の違和感から逃げる選択が取れるようになってたのが成長を感じた。
  • 2026年9月23日
    PRIZE-プライズー
    話の着地点が登場人物諸共どん底へなるかどうなるかと思っていたら、良い方向へ天羽カインの転換となるような繋げ方で良かったなあという感想。 終わりよければすべてよし。では無いけれど、作家人生がこれからも続いていくことを思わせる明るい終わり方が好きでいいなと思いました。 作家の目線と、2人の編集者の目線から物語がクルクルと語られ交わっていく中で、「小説」ができ上がるまでの流れ、「直木賞」について、出版社のビジネス的観点について、今まで知らなかった本にまつわるアレコレをこんなく事細かく知識を得られて良いんでしょうか…!? これから私もそんな偉そうな目線で本を読むわけじゃあないけれど、今後の直木賞や芥川賞の講評も読んでいきたいし、世に生まれてくる小説の作家の意図やそこに我々に委ねてもらえる解釈の文章と膨らみを更にイメージさせられるような気になります。 作中の「テセウスは歌う」と、天羽カイン、緒沢千紘をリンクさせた作中のテーマ「テセウスの船」が対比や絡み合っているものだから二度美味しいと思っちゃったな。 カインがインタビューを答える中で作中で伝えたいとしていた「あなたを許したわけじゃない」という文言が含むニュアンスの意味が、千紘が受け取ったメッセージカードの内容と対比があったけれど、千紘自身は一筋の光として捉えてもいいんじゃないかなとも少し都合の良い解釈を持っていました。 カインが最後に職場の人付き合いであったり自分自身の環境の整理をして、共に闘う者はいるけどひとりで道を切り開いていく強さはカッコイイ。
  • 2026年9月14日
    人間標本
    人間標本
    なんと感想を落とし込んだらいいんだろうなーーー、と悩むしだいぶ衝撃を受けた、ほんとうに。 詳細な描写が生々しいものだから、痛みが伝播するような気がして「人間標本」の話へ始まった時は読み進められるだろうか、そこで1衝撃があったんだけども、 そこから2衝撃、3衝撃、4衝撃、5衝撃は喰らいましたね〜。。。 何を言ってもネタバレな気持ちになりそうで中身については触れられないけれども、 ただただ想ったのは、父と息子の親子の愛が深く感じられたし、それ故に、母と娘の親子の想いとの差がひらいて感じてしまい、自由な育て方というのか子への関心の違いなのかそうした教育の目線を書記から見た印象でした。 衝撃はあった中に寂しさもあるし、美しさも感じてしまうから、良いわびしい読了感でございました。
  • 2026年9月10日
    スモールワールズ
    気になっていたので読めてよかった〜! 短編集の中で、夫婦、家族、をテーマにした物語が紡がれている。その中で読んでると結構大胆な起承転結で話であるから読み進めると驚きというか裏切られるような気持ちに重ね畳み掛けられることが多かった。 一章一章が、読み終わる度に閉じては沁みる時間が必要な…そんな感じ。 私の中では「花うた」と「愛を適量」が好きな話だった。読み始めるとすぐにのめり込んで気づいたら終わってしまっていたから。 こんな登場人物はきっとどこかに存在するだろうと、小さな世界を一緒に覗かせてもらった気持ち。 それくらいの各登場人物の気持ちや感情が近く汲み取ることができたのは一穂ミチさんの描く繊細な感情が鮮明だからだと思いました。
  • 2026年9月4日
    盲目的な恋と友情
    恋と、友情と、どっちも重たく苦しくけど共感できるからこそどういった結末なのか気になって読み進めてしまった。面白かった。 私は、留利絵に共感できるところがあるなと思いつつ、いやでも留利絵からみた蘭花の言動というか、蘭花はいち、女友達として接しているのがすごくわかるなあ。と思っていた。 私も、女の子のお友達で「親友」をこえるような、また少し違うような特別視している存在がいたなあ、と思い出していた。別に付き合わなくてもいい。 ただ、できるならずっと傍にいて、一緒にいられたらいいのにな、と思うような特別な存在。 綺麗なところばっかりをみていて尊敬と憧れと聖域的な部分で宗教のような「好き」であったから、これがおそらく盲目的で、私が思うあの子像を思ってたのかなーとか思い返す。 ただ、留利絵の「じゃあ、私に感謝してもいいんじゃない?」という傲慢さは、どうしても好きになれなかった。 独占したい、渦巻いた依存みたいな感情もあるけど、それは私のわがままだし、相手を縛る理由じゃない。 私なら、「私と一緒に幸せになろう」よりも、「相手が幸せなら、それが私にとっても嬉しい」と思える関係でありたい。相手の幸せの隣に、必ずしも自分がいる必要はないと思うから。 そう考えると、私自身も過去の経験を通して、少しずつ「盲目的ではない」人との付き合い方ができるようになったのかな、と思った。
  • 2026年8月27日
    いなくなくならなくならないで
    最後の、最後のシーンが印象的なのは、 今までやんわりと拒絶やぶつかってきていたなんとなーくなやり取りに痺れをきらしてお互い本気のぶつかり合っていたから。 高校生の2人は唯一無二な存在でどっちかにずっとうんうんしていても特別だと感じていたから我慢できてて、それが社会人とか色んな経験の人に触れることで、ニコイチのような存在が今はそんなことないなって改めての視点でフラットに見れた時、 色んな違和感や疑問が不満になってしまってたんだろうな。と。 すごい面白いテーマと話の中で、ずっと現れて欲しかった、が鬱陶しいとか消えて欲しいの生々しい感情としてきちんと描かれていたから、そう感じちゃう無印も人間味としてすごく良かった。 どうしてずっと居なくなってたの?にはこの話の追求するテーマには関係なくて、成長したふたりの視点からくる話の展開が面白かったです。
  • 2026年8月18日
    神に愛されていた
    あとがきまでが小説だな___ それがこの作品の印象です。 小説家でしか感じられない嫉妬とか喜びとか、歪な愛情とかセンシティブな10代後半から20代にかけての、まだ幼い子供から大人にかけての感情がありありと表現していました。 俯瞰して読んでいるとああ もどかしい!と思いつつ、上手にお互いが交差しないのがリアルで、自分の視野でしか判断できないから、すごく読んでいても歯がゆくなる自分がいました。 結構、作者のあとがきを読み終わってから、ぐっと本作が素敵な作品だなと感じていて。 作者がこの作品を本当に愛していて大好きな物語で、登場人物たちが勝手に喋って行動して、まるで天音のように音に乗せてタイピングをしている人なんだなと感じました。 執筆の難しさなど全くわからない素人だけども、登場人物の痛みや苦悩がぎゅーっと伝わるのは、作者も同じように経験されてきたからなのかな、と感じたり、 逆に喜ばしい幸福感も、作者のままに紡いでいるほんとうに誰が読んでも大切な作品になりそうだと思いました。 本作を読み終わってから振り返るととっても良かったな___と感じていて。 各年齢の出来事とそのときの心情を誰かに吐露している内容で進むので、話に入りやすくとっても読みやすく、登場人物の渦巻く感情がすごく伝わりました。
  • 2026年8月17日
    明け方の若者たち (幻冬舎文庫)
    どんななんて言われるような生き方や大恋愛して大失恋して人生底を見るように過ごして忘れたいような日々でも、振り返れば悪くないような日々だったと思える物語でした。 モラトリアムな期間ってその間はほんとうに「自分とは」の自問になるから、 答えは中々見つかんないし、楽しようと誰かの真似しようとするし、はたまた棒に振るような破天荒な選択をしたくなるんだけど、 そーんなことがあっても時間が何とかしてくれるって言うのは本当なんだよね。 主人公が大恋愛を終えて人生どん底もうダメ…なときも、悪友のような親友は一緒にいてくれて、温かいよ。ほんとうに表紙のような暗いし歩きづらい海の中に、朗らかな光が差し込む最後の前を向いている姿勢が良かったな。 20代前半の、大人になりきれていない子供のような期間に、色んなことを経験してもっかい大人になっていくんだと思う。
  • 2026年8月14日
    私たちはたしかに光ってたんだ
    私は「バンド演奏は生物」だとつい刺身の表現をしたくなるのは、演奏しているその瞬間がいちばん輝いていて、その瞬間が目を離してはいけない。その瞬間が演者のいちばんのパフォーマンスだから。その瞬間が演者の魂が出ているからだと、自分が演奏中も思うし、観ているときも思っている。 バンド・音楽が売れるだなんてほんとにひと握りで、その中で売れ続けることはほんとうに難しい。 一過性の話題になって萎んでいくバンドも多い。 瑞葉は朝顔の音楽を途絶えさせないために、生かし続けるための酷な選択をしたけれど、バンド生命としては新たに息を吹き返して成果と成功、実績も出ている。 だけど、バンドメンバーたちの中では、瑞葉も含めた無我夢中で目標に向かって練習していた頃が楽しかった___だなんて、嬉しいに決まっているだろー! バンドメンバーからの視点がないけれど、 確かにバンドメンバー3人はきっと瑞葉に助けられていたんだ。 瑞葉が心臓としてきちんと動いていたんだな、って思った。 そうだよベースって面白いんだよ!変な人も多いんだよ!足りない部分を補いながらバンドって組み合わされているからさ! ひとりでも欠けたら演奏できなくなるから、楽しく演奏できるバンドはほんとうに奇跡に近いんだよ。 読んでいて、そうだよね、初めて合わせたときのワクワクと高揚感すごいよね、何でも弾けるんじゃない!?ってなるよね、わかるよ、って初めて合わせたねごとの「カロン」を聴いて思い出したよ。 演奏シーンはすべて印象的だったな。 演奏中の瑞葉気持ちと描写ってこう現すんだ____!!てギュッと直感的に読めてしまった。
  • 2026年8月13日
    イン・ザ・メガチャーチ
    社会学の一冊として、マーケットや消費者心理を学ぶゼミ生には、まずこちらを読んでみてはいかがでしょうか?と思うくらい、推し活心理というよりも、人を熱狂させ、ムーブメントを生み出す側の原理や仕掛けが、かなり解像度高く描かれていた印象でした。 個人的に国見のセリフには印象的なものも多く、 正解がない今を間違えないようにそつなくいきるよりも、めいっぱい間違えて、経験して今を生きていこうね!というマインドを持つように前を向きたいなと思っています。 私も実感している、若い子はSNSが発展しすぎて「歳を重ねた人がどうなるか」「人生設計失敗した人がどうなるか」といったあらゆる情報がすぐに手に入るようになってしまって、 本当に失敗を恐れるようになっちゃったな〜と実感しています。 小さい失敗=人生終了 のように重く捉えるようになっている。 加えて、色んな視点からの指摘とか、意見も飛び交うようになっているから、何を言うにも配慮するために視野を広げると身動きが取れなくなっちゃう。 息苦しい生活になるんだよね、自分って何を言いたいんだろうって。 これが作中の「自分を持て余す」ところなんだろうなと思います。 となると、視野を狭めて何かに熱中して、それについて自分を使い果たしていくのは、自分の存在価値を与えてくれる、自信に繋がる。 これがたまたま登場人物らは推し活だった。 人によっては違う趣味、仕事、家庭…と自分の存在価値になるものを見つけている。 だいたいは程々に、自分の心身を第一優先なものだから、作中の人達みたいに極端な思考と行動力は身を滅ぼしてしまう。 のめり込みすぎた人の行く末の一歩手前を疑似体験させてもらったような感覚です。 逆に、視野が広げて自分は仕掛け側なのだと常に冷静に見ていた国見は孤独で、ビジネスに熱中している姿勢も社会の中では無くてはならない存在である。 仕掛けたコンテンツに熱中している人にちょっとした羨望な意識を向けていたのも人としてのコミュニケーション的な寂しさを感じていたのかもね。 あらゆるデータや数字、人の心理までも攻略しきったら、こういったパターンで喜ぶ…のようなギャルゲーをマスターした人みたいにメタ的思考になって、仕事だからやることやるけど、国見自身も本当にやりたいことは…って悩むのかもしれないな。 これも過大解釈かもしれないけど‼️ なんで私はほどよく鈍感に、だけど傾倒しすぎないようなバランスを持った自分の人生の楽しみ方を見出していきたいなーと思います。
  • 2026年8月12日
    終わった人
    終わった人
    私が「終わった人」となったとき、振り返れば良い人生だっなーと思えていたいし、 「終わった人」として過ごす時に、仕事ばかりで何もない、ってようにはなりたくないな。と素直に思っています。 どんなタイミングで私はどんな人生を過ごしているのかは、全然予想も付いていない。だって今は作中でいう桃の子で目の前で精一杯なのだから。 ただ、一種の定年まで働いた人の老後の過ごし方について大変シビアな人生だと思うけれどこういうパターンもあるよーって教えて貰えたような気持ちになります。 作中でいう綺麗な散り際を目指そう、だし、なるべく痛手にならないように去り際はすぐ身を引くようには意識します。なるべくうだうだしない。。 会社に雇われサラリーマンとなると、会社運営の都合上、人の実績や関係性なんて関係なく簡単に人を操り人形のように異動することができてしまうから、私も自分で道を切り開いて生き延びることができる人生を追いたいと思いました。
  • 2026年8月8日
    風が強く吹いている
    読了後は心が熱くなり、ジャンル問わず何かに打ち込む人は美しいと思わせる素敵な作品でした。 ぼろぼろの寮に住む10人が箱根駅伝を目指す物語。 しかも中には陸上経験がない者もいるし、そもそも運動神経が乏しいメンバーがいるにも関わらず、コーチ件主将が練習メニューをひとりひとりに合わせて采配を行い、長距離への体制をつけていました。 陸上の知識、箱根駅伝の知識など全くないど素人ですので、練習メニューの過酷さやタイムのすごさなどはピンと来てはないけれど、キャラクターたちの成長の様子をページを追うごとに読むと強くなっている…!と私もこれは箱根駅伝を狙えるんじゃないか!?なんてワクワクでページを捲っていました。 私は登場人物たちの精神力の強さ、人の強さというものを伝えたい三浦しをんさんの描写に強く心を打たれました。 喧嘩っ早い走に向けて、強くなれ。と伝えたのは、単に走る力だけではなく、人の精神力、余裕や冷静を保つことができる人の力も指していて、 きちんと自分の気持ちを言葉にできることが強い、自分や周りの意見を俯瞰して見れて、なおかつ今伝えるべきことを言えるために想いを言葉に、声に出すようになった走が成長していく様子も読んでいて、 私もこんな風に自分の気持ちをモヤモヤと有耶無耶にせず言葉に出す練習はしていかないと生きていけない。そう思いました。 走っている様子、それぞれ登場人物の心の独白を読んでいては一人一人に応援して最後までずっと捲る手が止まりませんでした。 本当に面白かったし、出会えてよかったです。 来年はしっかりと箱根駅伝を観てみたい!
  • 2026年8月4日
    月の立つ林で
    月の立つ林で
    人と人との繋がりを知って前を向ける話はあるテーマをきっかけに己を見つめ直し、広い視野を持つことでするりとわだかまりが解けていくような柔らかさを持つお話でした。 読んでるとこんなインディーズ放送なポッドキャストに出会いたいなと思っちゃった。 世界観的にはあの章の人とあの章のこの人がここで交わるんだ!と読者をワクワクさせる登場の仕方を入れたお話は好きなので、お互い他人ではあるんだけど、俯瞰して全世界を見ている私は、この人はねそうなんだよ、素敵な人なんだよ…と後方腕組しながら大きく頷いていました。 思ったより人生って上手くいかないし、上手くいかないことをどうしようもない責められない状況とかに、やるせないよねーって自分を悲観するし、 ふんわりと周りのせいにしたりするんだけど、他人は意外と自分のことはどうでもいいと思うけど、 そうじゃなく、大切に思ってくれて本当に心配する人は、新月のように見えないけど心では温かく見守っているんだよ、 だから世界はそんなに悲観しないで目の前を生きたらいいんだよ、 そう伝えたいのかなと読んでいて思いました。 月とか天体とかそんな話はワクワクさせられるし、 新月という素敵な解釈もできる存在を知ることができて良かったです。
  • 2026年8月2日
    君のクイズ
    なぜゼロ文字で回答ボタンを押し、正解することができたのか___? 「単純にクイズが好きな人」、「クイズを利用して生きようとする人」、「番組を成功ためにプレイヤーを利用する人」、基本的にはクイズプレイヤー視点からの一本で考察と答えへの道筋を辿っていたので、本庄へ答え合わせのようなシーンがあることで私も読んでいてなるほどな、と思えました。 生放送であるからこその当時の緊張感を振り返りながら気になっていた謎に紐解いて答えに迫っていく様子は面白かったです。 クイズを正解するにあたっては、自分が元となる原体験が存在していて、プロデューサーの使命を果たすにはどんな問題構成となるのか?クイズの裏に隠れた要素までもクイズ・問題として研究した本庄の方が上手だしそりゃあそこまで調べていたら優勝するだろうな。と納得してました。 個人的にもクイズには全く縁がないけれどQuizKnockの動画を拝見していたので、クイズの答える戦法、読まれていない問題まで深く思考するクイズプレイヤーの貪欲さが表れていました。 クイズに正解するためにひとつの事柄をいろんな内容と紐づいて覚えていくのだから、繰り返していけば全知全能になるよなあ。なれるよなあ。
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