篠乃崎碧海 "クララとお日さま" 2026年6月1日

クララとお日さま
クララとお日さま
カズオ・イシグロ,
土屋政雄
生成AI関連のうんざりするニュースを連日見聞きしていたらふと読み返したくなった。  人工知能に「心」はあるか?などというありきたりなテーマの作品ではない。誰かを愛することの複雑さは、きっと人間自身にも解明しきることはできない。  献身とはなんだろうか。無私の愛とはなんだろうか。純粋さではないだろうかと思う。存在を認知した瞬間に崩れてしまう、儚い赤光の断片のような。  どうにも訳が合わないなと思う。原書の暗喩の持つニュアンスはもっとさらりとしているのではないだろうか。原書のニュアンスを感じ取れるほど英語に精通していないので臆測でしかないが。『わたしを離さないで』の訳はあまり気にならないのだけど。カズオ・イシグロ作品はいつか原書で読みたい。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved