クララとお日さま

クララとお日さま
クララとお日さま
カズオ・イシグロ
土屋政雄
早川書房
2021年3月2日
48件の記録
  • 綾鷹
    @ayataka
    2025年11月18日
    クララというAF(人工親友)とジョジーという身体が弱い少女の物語。 AI、親・友人との関係性、格差社会などをテーマに書かれている。 「わたしを離さないで」のときも思ったが、クララの語る世界が映像のようにイメージしやすい。 ・わたしがカパルディを嫌うのは、心の奥底で、やつが正しいんじゃないかと疑っているからかもしれない。やつの言うことが正しい。わたしの娘には他の誰とも違うものなどなくて、それは科学が証明している。現代の技術を使えば、なんでも取りだし、コピーし、転写できる。 人間が何十世紀も愛し合い憎み合ってきたのは、間違った前提の上に暮らしてきたからで、知識が限られていた時代にはやむを得なかったとはいえ、それは一種の迷言だった・・・・。カパルディの見方はそうだ。わたしの中にも、やつの言い分が正しいのではないかと恐れている部分がある。だが、クリシーは違う。わたしのようじゃない。自分では気づいていないだろうが、あれは絶対に丸め込まれない。だから、クララ、君がいくら巧みに役を演じようと、すべてうまくいってほしいとクリシー自身が望んでいようと、来るべき瞬間が来れば、あれはすべてを拒絶するぞ。なんと言うか、旧式な人間すぎるんだ。自分が科学に楯突き、数学に反対しているとわかっていても、受け入れられないものは受け入れられない。そこまで自分を広げられない。一方、わたしは違う。クリシーにはない冷徹さを内部に抱えている。君の言う優秀な技術者だからかもしれない。だから、わたしはカパルディみたいな男には普通の接し方ができないんだと思う。連中がやることをやり、言うことを言うと、そのたびに、この世でいちばん大切にしているものが自分の中から奪われていく気がする。言っていることがわかるかな ・考えるまでもないよ。ぼくとジョジーは一緒に育って、二人ともお互いの一部だ。そして二人の計画もある。だから、もちろん、ぼくらの愛は心からのもので、永遠だ。一方が向上処置を受けてて、他方が受けてないなんて、ぼくらには関係ない。それが答えだ、クララ。これ以外の答えはないよ ・ジョジーとぼくは、これから世の中に出て互いに会えなくなったとしても、あるレベルではーー深いレベルではーーつねに一緒ということさ。ジョジーの思いは代弁できないが、ぼく自身は、きっといつもジョジーみたいな誰かを探しつづけると思う。少なくとも、ぼくがかつて知っていたジョジーみたいな人をね。だから、嘘じゃなかったんだよ、クララ。当時の交渉相手が誰なのか知らないが、その人がぼくの、そしてジョジーの心の中をのぞけたら、君がだまそうとしたんじゃないとわかってくれるはずだ ・カパルディさんは、継続できないような特別なものはジョジーの中にないと考えていました。 探しに探したが、そういうものは見つからなかったーーそう母親に言いました。でも、カパルディさんは探す場所を間違ったのだと思います。特別な何かはあります。ただ、それはジョジーの中ではなく、ジョジーを愛する人々の中にありました。だから、カパルディさんの思うようにはならず、わたしの成功もなかっただろうと思います。わたしは決定を誤らずに幸いでした
  • 長月雨
    長月雨
    @september_rain
    2025年11月8日
  • ばるーん
    ばるーん
    @ballo____on
    2025年10月25日
    いろんな読み筋があっておもしろかった。 ジョジーを近未来(あるいは現代)の文学(小説)、つまり小説全体を文学(人間性?)の回復として読めた。(ジョジーを世話するクララの構図が、これからの文学の主題としてテクノロジーを取り入れて更新せざるを得ないのか?という意味での回復?) あと、ひどく不気味な話。怖かった。 初のイシグロということもあって、こんなに物語してるんだ、となった。
  • ばるーん
    ばるーん
    @ballo____on
    2025年10月6日
    初のイシグロ
  • 拓洋舎
    拓洋舎
    @hallelujah1025
    2025年9月22日
  • 拓洋舎
    拓洋舎
    @hallelujah1025
    2025年9月21日
  • ミモザ
    ミモザ
    @mimosa38
    2025年9月12日
  • ひな
    ひな
    @mikan117
    2025年9月2日
  • ピヨまる
    ピヨまる
    @machiawa
    2025年8月31日
  • oasis.power
    @oasis
    2025年8月10日
  • しずく
    しずく
    @nyanko2525
    2025年8月7日
  • らこ
    らこ
    @rakosuki
    2025年6月22日
  • tangle
    tangle
    @jam
    2025年5月15日
  • Ayako
    Ayako
    @aya_rb
    2025年5月14日
  • 拓洋舎
    拓洋舎
    @hallelujah1025
    2025年5月14日
  • 春巻
    春巻
    @djxvsy
    2025年5月11日
    今のところ2025ベスト
  • おたより
    おたより
    @otayori
    2025年5月4日
  • 蘭堂
    蘭堂
    @purupuru_choki
    2025年4月18日
    資本主義との兼ね合いで論じられそう。 AFも向上処理も。
  • 翠
    @mdr_33
    2025年4月9日
  • Nerumi
    Nerumi
    @tappuritappuri
    2025年4月9日
    この時代にこんな結末の小説を書いてもらえて、こんな結末を信じていいと言ってもらってるみたいで心が救われた。尊い物語。
  • 犬川
    犬川
    @nekoiruyo
    2025年4月9日
    誰かを友達と思うとき、その相手には親切にしてもらうだけでいいのか、それとも心を砕いてもらったと思える何かが必要なのかということをこの小説を読んでずっと考えている。AIとは「友達」になれるのだろうか。
  • KaRo
    KaRo
    @hua_runchai
    2025年4月8日
  • 信仰、翻弄、純真無垢、自己的利己的、自己犠牲、格差いう単語が思い浮かんでは消えていった。何か起こるのではないか、という緊張感からページをめくる手が止まらなかった。クララに幸せになってほしい、と願わずにはいられない。 初めて読むカズオ・イシグロ。設定について細かい説明がなく進んでいくのでわからないまま身を委ねていき、読み進めるうちにわかってくる書き方。文章(翻訳)が美しくて、わかりやすくて、品があって。
  • まもる
    @mamoru__2002
    2025年4月3日
  • お茶
    お茶
    @ocha_0905
    2025年3月31日
    母に頼まれて春休み前に大学の図書館で借りた。近日中に返さないといけなくて、ちょっと開いたら面白そうだったのでまた借りようと思う。
  • jollyjoker
    jollyjoker
    @jollyjoker
    2025年3月27日
  • 木村久佳
    木村久佳
    @kuCCakimura
    2025年3月23日
  • ひひる
    ひひる
    @hihiru
    2025年3月21日
  • はぎやま
    はぎやま
    @ww_llllL
    2025年3月18日
  • コタ
    コタ
    @hts
    2025年3月16日
    よくわからなかった… → 結局売ってしまった
  • よろず
    @yorozukageruu
    2025年3月11日
  • 甘納豆
    甘納豆
    @syomo_ma1265
    2025年3月9日
  • きいろ
    きいろ
    @yellowpetal
    2025年3月9日
  • 眩暈
    眩暈
    @7in__bm
    2025年3月8日
  • comi_inu
    comi_inu
    @pandarabun
    2025年3月7日
  • ほしの
    ほしの
    @starfield
    2025年3月6日
    「わたしを離さないで」と同じ路線かも。 当たり前のように淡々と語られていく、決してハッピーエンドでもない、此処とは全く違う世界の話。 表紙の可愛さで買う人もいるかもしれないけど、この中に浸るにはちょっと体力が要る。
  • shiori
    shiori
    @shiori_1000
    2025年1月19日
  • ⏮️
    @apertures
    2025年1月1日
  • 小鳥美月
    小鳥美月
    @k_d_m_book
    2023年1月28日
  • *読書で見つけた「読書(する人)」* 《本人はわたしの背後にある革のソファに寝転がり、黒い本棚からとったペーパーバックを読んでいます。両膝を立て、そこにお日さまの光模様を浴びながら読書にのめり込んでいて、わたしの言葉も聞こえているのかいないのか、あいまいな反応しか返してきません。つい先ほどまでいらいらと緊張しきっていたのに、よく落ち着いてくれました。》 — カズオ・イシグロ著/土屋政雄訳『クララとお日さま』(2021年3月Kindle版、早川書房)
  • 村崎
    @mrskntk
    2021年8月3日
    この作品のことを思い出すとたちまちせつな愛しい気持ちになります。クララはほんとうに、愛すべき存在……。クララのことはずっと忘れたくない……。もしこれから読むというひと、今からはじめてクララに会えるのがうらやましいです。何度読み返しても色あせない作品だとは思うけれど、やっぱりはじめて出会うときの気持ちは代えがたいものだと思う
  • masami
    masami
    @samiri
    2021年6月1日
  • az
    @moln12
    1900年1月1日
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved