
紫香楽
@sgrk
2026年6月2日
郵便局
チャールズ・ブコウスキー,
都甲幸治
読み終わった
面白かった。
蟹工船的なプロレタリア文学なのかな〜と思いながら読んでたんだけど、後の解説でそれとは別と言われていたのでそうなのか〜。
確かに社会主義を理想とするために資本主義を批判しているわけではないよね。
現代でも資本主義を批判するのは社会主義を理想とするからではないと思うし、資本主義批判を社会主義賛美と捉えるのは問題のすり替えなように感じる。
言うて正規と非正規の分断のような、労働者内部での分断を生み出して連帯させないようにする構造とかはマルクスが恐れたところそのものなんじゃないのかな? とも思うが。
現代の労働者が問題にするようなところっていうのは正にブコウスキーの描くようなところなんだろうなと思う。
終盤では郵便局側は「差別的なことはしてない、してた場合は郵便局が悪い」的な文書を出してきたり、労働者側の人権とかに寄り添うような態度も取っているんだけど、そういうのもまあただのポーズだなあという向きが強い。
とは言え主人公のチナスキー側もかなり好き勝手してるんだけども。でも雇用側がむちゃくちゃするなら労働者側もむちゃくちゃするのは筋だと思うんだよね。
現代の日本の人間は雇用側からむちゃくちゃ言われても全部黙って聞くじゃん(多分要領のいい人は無茶言われてもしてるふりだけしてやってない)。
結論としては労働組合と、雇用側は労働者の味方ではなくいつでも可能な限りこき使おうとしてくる存在だという認識が必要だよね、ということだと思った。別に小説内ではそんなこと全然言われてないけど。

