
加非
@chioneko
2026年6月2日
メインテーマは殺人
アンソニー・ホロヴィッツ,
山田蘭
読み終わった
小説家であるアンソニーホロヴィッツ(本作の作者でもある)は、作品監修の協力者である元刑事から自分を主人公にした小説を書かないか、と提案を受ける。小説向きな殺人事件-自身の葬儀を取り決めた女性がその日に殺されてしまった、の捜査協力を警察から頼まれているのだと言うのだ。尊大で大柄で謎多き元刑事と、これまたプライドの高い小説家のコンビは事件解決、そして小説刊行出来るのか!?
カササギ殺人事件を読み面白かったため、同作者の別シリーズ(その名もアンソニーホロヴィッツシリーズ)を読んでみた。
コンビ物に期待する凸凹コンビが事件に巻き込まれる中で互いを認め合う……みたいな展開は控えめ、というより最初からシリーズ物想定で書かれているのか元刑事の人となりはほとんど語られず、何を考えているのか掴みきれない人物となっており、分かるのは差別者であり傲慢であること。そしてワトソン役の作者もプライドが高いものだから、最初から最後までずっっっっと喧嘩してる。それはそれで新鮮だが……。しかし、推理や犯人宛てに関しては、そういう事か!と納得感は高く満足感は高い。
評価が分かれるポイントとしては、作者の仕事内容や作家を取り巻く環境に関する記載が多い印象を受けること。アンソニーホロヴィッツの他作品を読んでいて元々ファンだったり、作家の世界に興味を持つ人なら面白くはないかもしれないが興味深く読める気がする。そうでない人には、退屈なシーンが何度も出てくるかもしれない。
もう1つは先述したが、シリーズ物の第1作として描かれているため、元刑事の不可解な言動に対する説明が全て行われないこと。正直この作品を読み切った段階では、何か事情があったんだろうけど、それはさておき嫌な奴と感じてしまう。気になるでしょ?次も買いなよ!という気持ちが見えてしまい、嫌な気持ちになるのは私だけだろうか……。

