-ゞ- "人間たちの話" 2026年6月3日

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@bunkobonsuki
2026年6月3日
人間たちの話
人間たちの話
柞刈湯葉
表題作の『人間たちの話』は、人類が地球外生物に出会う話である。ただ、出会い方がとても「主観的」なのである。 生物の定義は、あくまでも地球に住む人類が作り出したものである。その定義も往々にして例外が現れ、混乱していく。地球外生物も、定義によって現れる存在なのだ。 私はこの話を読みながら、宇野 常寛の『庭の話』を思い出した。『庭の話』では、コロナウイルスと対峙した人類は人間同士の争いに没頭したということが書かれている。 『人間たちの話』で出てくる地球外生物もそうだ。目の前の現象を生物かどうか決めるまで、各国の思惑が絡み、駆け引きがされる。 現象を前にして人類は志を一つにしない。 これはフィクションではなさそうだ。
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