
はぴ
@happy-reads
2026年6月3日
傷を愛せるか 増補新版
宮地尚子
読み終わった
『むだな力を抜く、というのはどんなスポーツでも、いやスポーツだけでなく人生のあらゆる事柄に共通する、究極の「こつ」である。
仕事も、人間関係も、おそらく人生そのものも。上手な人の動きを見ていると、あまりに自然で、それ以外にどんな身体の動かしようがあるのかと思ってしまう。
(中略)でも、むだな力を抜くのはとても難しい。むだな力を抜くには、自分の身体のどこに力が入っているのか、自分の身体がどんな動きをしているのかがわかっている必要がある』
❤️🩹
手足口病のピークを超えた朝、haruka nakamuraを読書BGMに読んだ一冊。選曲パーフェクト💯
両掌に足の裏が湿疹の跡で醜いアザだらけ。痛みの渦中にいるうちは、「痛みや傷を愛する」なんて発想すら湧かん。でも、宮地さんの本を読みながら、身体の力が抜けた気がする。症状が楽になって余裕ができたってのもあるけどね。
ふぅ、と静かな読後感。
本書でたびたび触れられている「無力感」とか「やるせなさ」じゃなくてね。希望とやる気に満ちた「強さ」でもなく。
『医療文化はそのヴァルネラビリティ※を受け入れ、慈しみながら、同時にそれと闘いつづける必要がある。
弱さを克服するのではなく、弱さを抱えたまま強くある可能性を求め続ける必要がある』
❤️🩹
読みながら連想広がった箇所メモ
①景観・風景の抹消、抹殺はあちこちで起こっている。人びとの記憶を抹消するには、景観・風景を抹消するのが、最も手っ取り早いからだ。
→『百年の孤独』だ!!
②利き手の偏りと脳梁の大きさ、右脳と左脳の活動について
→色々面白い説が紹介されてた。右脳左脳の二元論はハナクソほじりながら聞き流す派なんやけど、脳梁のやりとりって視点で利き手の左右差を見るのはおもしろいね!
③ハンナ・アーレントの「赦し」と「約束」
→支配に対しての「約束」。約束は一方的なもんじゃなく、双方的な関係の中で成り立つから。する側じゃなく、される側が受け入れて、信じてみるという危険を冒すことによってかろうじて成り立つから。
→『急に具合が悪くなる』で約束について話していたのを思い出した…併せて読みたい一冊。




