傷を愛せるか 増補新版

365件の記録
- Ayako@aya_rb2025年5月20日読み始めた@ アール座読書館初めて行ったアール座読書館の2番テーブルでこの本を読んでいたら、机の上に誰かの書きかけの日記を見つけた。 余白にさまざまな人がお返事のように思いを綴っていて、それぞれの傷や痛みの記録でもあるそれを、しばらくの間読み耽ってしまう。 きっと若い人たちなのだろうと思いつつ、歳を重ねたとて傷つくことも痛みを感じることもあることも知っている。でも、若いときに受ける傷の痛さとその後に与える影響のこともわかるから、その文章ひとつひとつに、そっと手を差し伸べたい気持ちにもなる。 わたしも傷や痛みを手当てしながら無事に中年になって、変わらず受けるちいさな傷や痛みはあるけれどもそれにつける薬のようなものもたくさん手に入れている。 傷を癒すには自分と他者の両方が必要で、この本もそのことを書いているように思うから、どうかこの記録を記した彼らに、これを読んでいる他者の存在が内在化されますように。
- 長月雨@september_rain2025年5月17日読み終わった過去に受けた傷の存在を否定するでも忌避するでもなく、ただそこにあったものとしてwitness、目撃しつづけること。他の誰も気づかないとしても、自分だけは心のどこかで気にかけ関心を持ち続けることが、つまり愛するということなのだと思う。
- mizuiro@transparency232025年5月11日読み終わった本屋さんでお会計するときに「これ本当によかったです」と声をかけてもらった。願って選んだこと、意図せず選んだこと、選ばざるをえなかったこと。納得の読後感。
- 佐羽@yagisawasshoi2025年5月6日読み終わった目に見える傷とか病気なら、病院行ったりキズパワーパッド貼ったりすればそれなりに治るけど、内心の傷ってそもそも何科にかかればいいんだろうね?ってことばっかりだなあと思う。心療内科ってのはそれはそうなんだけど、自分の中の何にあたればよかったのかなって思うことがある。気づいて早めに手当すればよかったんだろうけど、まあいっか、とかそこまでじゃないなってほったらかしにしちゃうんだよな。グルーミングできてない。 傷に名前をつけるのって何々って傷です、だからこうすると良くなりそうですって診断をつけることだなって思う。だから、どうしてそれが傷になったのかとかを考えた方がいいんだなーとも思う。どういう傷を受けやすいのかなとか、予防ができるといいなあ。できたらできたで、手当しようなってこの本を読んで思った。 あと教会のくだりはなんとなく遠藤周作の伴走者イエスを思い出した。助けてはくれないけど、一緒に走ってくれるし辛いって一人で泣かなくて済むんだよな。隣で知ってるような知らんおっさんが一緒に泣いて苦しんでくれる。一緒にいて、見ててくれるのって半分こにできるんだろうなあ。知らんけど。
- リチ@richi2025年4月30日かつて読んだこれは単行本と文庫版と両方持っていて、何度か読み返すのだが、その度に心に響き、涙が溢れることもある。この本の言葉に救われることもあるし、傷と共に生きることを考える。とはいえ、重たい本では全然ない。傷なんて愛せないと思うのだが、と思いつつ読み始めたのだが、癒された一冊。
- らこりさ@rakorisa2025年4月24日読み終わった読み始めてすぐに、この方の書くエッセイがとても好きだと思った。精神科医として日々臨床を行い、いろんな患者さんと向き合ってきた経験なのだろうか。読んでいて救われる気持ちがしたり、ハッとする気づきがあったり。 「泡盛の瓶」、「開くこと、閉じること」が特に好きだった。 前者は沖縄の過去に思いを馳せながら読んだ。後者は私にとって新しい考え方だった。変化があるときには「開きながら変わる」場合と、「閉じながら変わる」場合があるという。内にこもっていて何も進歩がないように思えるときも、気づかないだけで内部では変化が起こり始めているのかもしれない。
- 那月@na_tsuki2025年4月19日買ったかつて読んだ以前に読んだことがあるけれど、もう一度読みたくなって。この本に書かれている言葉が、今の自分にはきっと必要なのだと、何の根拠もなく感じる瞬間がある。
- おこめ@ocome_squash2025年4月18日買ったなんかずっと読まなきゃって思ってたのに読み始めてみると全然難しくなくて、もっと早くに読めばよかったと思う。ヒットセラーでみんなが勧めてるものは普通に読みやすいことが多くて助かる。
- 朝胡@asahisa222025年4月16日読み終わった@ 自宅私にとって、傷は愛するものではない。 見つめるものだ。否応なしにそこにあるものだ。 見えなくとも、疑いようもなくそこにある傷。それを撫ぜるような読書だった。 深く、傷と、傷を受けた自分と向き合う時間だった。 この人の、他の本も読めたらいいな。そして、その時の私で、傷を見つめていたい。
- 朝胡@asahisa222025年4月15日読んでる@ 自宅昨日、今日とぽつぽつ読んでる。 鬱の時の気持ちを、思い出す。 死にたいという気持ちを否定したくはない。誰に何と言われようが全てが薄っぺらく思えていた頃を覚えているから。 その上で、誰かが救われてほしいと祈ること、祈りたいと思うこともわかる。わかるよ。 傷を見つめるような読書だ。
- 波@kasa_292025年4月15日読み終わった2025年1月3日、地元の大好きな本屋さんに伯母と行って買った本のうちの一冊。今年初めての読了本。 さらりとした文章でいろんな角度から傷を愛するということを見ていた感じだった。
- 北村有(きたむらゆう)@yuu_uu_2025年4月8日読み終わった@ 本屋イトマイP185 「むだな力を抜く、というのはどんなスポーツでも、いやスポーツだけでなく人生のあらゆる事柄に共通する、究極の「こつ」である。仕事も、人間関係も、おそらく人生そのものも」 P189 「どこで読んだか忘れたが、だれかに非常に腹が立つときは、自分がやりたいのにできないでいることをその人がしているからだという。確かにそうかもしれない。怒りとは、相手に対する羨望でもありうる。自分が我慢していることを、我慢せずやっている人に、人は羨みつつ腹を立てる。我慢強い人は、我慢しない人には我慢ならないのだ」 私がやたらと、公共のルールを守らない人に対して怒りを覚えるのも、心の奥底では自分もルールを守らずに自由に生きたいと思っているからか……?
- Nerumi@tappuritappuri2025年4月8日かつて読んだ何度でも読みたいケアすること。傷みを受け止めること。 トラウマ研究の第一人者による沁みとおるエッセイ。 関係ない話をするけど、小田和正の「きみを愛せるか」(たしかなこと)のメロディにのせてタイトルを歌ってしまう。良い本。
- semi@hirakegoma2025年4月6日読み終わった「トラウマ研究はいつから、戦っても傷つかない人間をふやすための学問になったのだろう」 精神科医、研究者といった専門家として過ごされる中で感じられたこの疑問が、一貫した思いを象徴されている気がした。 収録されているエッセイはどの話も平易な文体で、誠実な印象を受ける。 日々の生活は成長、強さ、ポジティブな物語の中で進んでいて、取りこぼしてしまうものたち。それを丁寧に掬いあげて感じさせる。 淡い味わいのある文章に、終始惹きつけられた。 「弱さを抱えたままの強さ」を目指すこと。 傷をかかえたまま生きて行くこと。 傷につくかさぶたを、剥がさずにこらえておけば、いつか健康な皮膚が出てくるのだろうか。 わからないけど、傷のまま、傷があっても良いか、と思えてくる。 何度も読み返したくなる本だった。
- もめん@nono_200008142025年4月6日読み終わったこれは本当にすごい本。一つ一つが数ページなので、何より読みやすいし、なのにその数ページに詰まった言葉の重みが凄くある。あの感情をこんな言葉にするのか、こういう言葉が欲しかったのだ、と思うものばかり。本当にみんな読んで欲しい。
- 北村有(きたむらゆう)@yuu_uu_2025年4月3日買った@ 本屋イトマイ初・本屋イトマイ!とっても落ち着く心地良い場所だったのと、カフェオレが美味しすぎて……。次はクリームソーダをいただきたい!
- 毎日、深呼吸(みこ)@mscq-232025年4月2日まだ読んでる@ 自宅タイトルに惹かれて購入。私自身、複数の傷がある。それは見える傷、見えない傷。自分でつけた傷、人と関わってついてしまった傷。時間が経ってかさぶたになった傷、いまだにじゅくじゅくでいつになっても癒えない傷。 傷ついてしまったものを後悔しても、もう遅い。「傷と共に生きるしかない」という思いもあって、いつか自分にも傷を愛せたら(愛せなくても共に生きれたら)……という少しの期待も込めてこの本を購入した。宮地尚子さんの本は以前トラウマに悩んでた時に購入していたのもあり、すぐ読みたいと思った。今もたまに、息抜きをするようにページを開いてじっくり読んでいる。 本とは関係ない話にはなるが、今までコロコロと気が変わるように、本を買って少し読んでまた買って……という自分の本癖(本の癖)に悩んでいた。けれど私の買う本の内容は長い目で見るとあまり変わらない。「人間関係」や「心のこと」「エッセイ」など。だから本を買ってすぐに読めなくてもそんなに責めなくていい気がした。5年前も5年後も似たような本を読んでいたりする。「それはそれでどうなんだ」という心の声も聞こえるが、私にとって本は息抜きするようにたまに開くものだから、短い間に全部読もうとしなくていい。長い目で見たら全部読んでるかもしれないし。たまに読んでしばらく閉じてまた読んで、それでいいじゃんと思ったりした。
- ユメ@yumeticmode2025年3月30日読み終わった感想精神科医の方が記されたエッセイと知り、とても読んでみたかった一方、少しだけ読むのが怖いような気持ちもあった。『傷を愛せるか』というタイトルに惹かれながらも、ちょっぴり警戒していたのだと思う。傷の愛し方を学びたいが、もし傷は愛せるものだと断言されてしまったら、それがうまくできずにいる私はどうしたらよいのだろう、と。 杞憂だった。著者は優しく繰り返す。「傷がそこにあることを認め、受け入れ、傷のまわりをそっとなぞること。身体全体をいたわること。ひきつれや瘢痕を抱え、包むこと。さらなる傷を負わないよう、手当てをし、好奇の目からは隠し、それでも恥じないこと。傷とともにその後を生きつづけること」と。続く「傷を愛せないわたしを、あなたを、愛してみたい」という言葉に、傷を愛せないままでも自分を愛してよいのだと、ハッとさせられた。まずは傷から目を逸らさないようにすること、そこから始めたい。 何年か経ってからこの本の文章を思い出して心が救われることがあるような予感がする、私にとってはそんな本だった。
- 文庫のある生活♪@bunko_mylife2025年3月27日読み終わった宮地尚子『傷を愛せるか 増補新版』(ちくま文庫)を読了。トラウマに関する研究者で医療実務者でもある著者のエッセイ集。職務に忙殺されながらも、日常生活の中で「傷(引っかかるもの)」に対する「小さな気付き」を実直に見出している。一つのテーマをゆっくりと読み進めたいと思える読書だった。
- はー@hachihot2025年3月26日買った読んでるガザのホッサムシャバト記者が殺害されたニュースに打ちのめされている。 15ページの「なにもできなくても、見ているだけでいい。なにもできなくても、そこにいるだけでいい」に少しだけ慰められる。 インスタ越しに彼のレポートを見ていた、ずっと。毎日、一日なんども。 まだ立ち直れないし、ずっと悲しいけど… ガザから目を逸らさず目を凝らしていく。見ていく。
- 紫嶋@09sjm2025年3月22日買った読み終わった著者は精神医療の専門家で、言うなれば人間の「心の傷」に関するプロである。 けれどもこのエッセイにおいて、著者は決して「心の傷を克服すべき」だとか「強く前向きに生きるべき」だとか、そんな押し付けがましいことは綴らない。 むしろ、人の心の弱さや傷つきやすさ、一度付いた傷の癒し難さを誰より知るからこそ、それを受け入れた上で、静かで柔らかな眼差しでじっと向き合っている。そして周囲や世界に溢れる様々な傷を通して、自身の心や過去にも想いを馳せる。 そうして綴られた、心の痛みに寄り添った素直な文章の数々には、「人間が傷を抱えながらどう生きていくか」のヒント…あるいは祈りが散りばめられているように感じた。 読みながら自然と心身の強張りがほぐれていく本だった。己の心の傷が疼いて苦しい時にこそ、繰り返し読みたい一冊になった。
- rina@r_1_n2025年3月20日読み終わった「傷がそこにあることを認め、受け入れ、傷の周りをそっとなぞること。身体全体をいたわること。ひきつれや瘢痕を抱え、包むこと。さらなる傷を負わないよう、手当てをし、好奇の目からは隠し、それでも恥じないこと。傷とともにその後を生きつづけること。」(pp.224-225) 今読めて本当に良かった。
- shiony@shi0ny2025年3月18日読み終わったなぜこの本の言葉たちは私を癒すのか。「傷を愛そう」と投げかけるメッセージにとどまらなかったからだと思う。傷をそのまま受け入れることに関する葛藤を専門家が率直に吐露する姿に勇気づけられるのだろう。
- か@aya_bookawa2025年3月16日買った読み終わった旅行用に買ったのに、読み始めてしまい旅行2日前に読み終えた、、。読みながら「医師も一人の人間であること」をなぜ私も、患者も、病院も、社会も、もしかすると医師自身も忘れてしまうのだろうとずっと思っていた。
- orange.m@orange102025年3月13日読み終わった精神科医のエッセイということで難しいかな?と思いながら読み始めたけれど、学術用語などはなくとても読みやすい文章だった。 数々の経験を経ても自らを問い続ける姿勢。「真摯な」「寄り添う」といった言葉が、こんなにウソくさくなく似合う本はなかなかないと思う。
- ミサキ@misaki2018jp2025年3月11日読み終わった@ 本の読める店fuzkue 下北沢「蝶は、この世とあの世をつなぐ生き物とされているんだよ」 ↑調べたら変化や再生を象徴する吉祥のしるしでもあるらしい だれかが自分のために祈ってくれるということがどれほど心を動かすものなのかを、わたしはそのとき初めて知った。 純粋に心からだれかに幸せを願ってもらうということ、その事実と時間がどれほど「有難い」ことか、そして勇気づけられることか、そのとき気づかされた。 ↑泣きそうになった。何もできなくても、その思いがあるだけで人は救われるし生きられる。心が荒んでいるとき、誰かからのその思いさえ跳ね除けそうになってしまうことがあるけどいつでもその気持ちをまっすぐに受け止めて感謝できる人でいたい。 最終的にその予言が当たり、約束が果たされるという保証はない。けれどもいま、真剣にそう思うから、そう願うから、そう信じるから、言葉にして共有し合う。未来に言葉を投げかける。不十分ながらも、不幸の淵に流されつづけると思い込んでいた人に、「幸せ」という言葉を投げかける。そうやって、淵の手前にガードレールがあるということ、あなたが淵から転落してしまわないように社会は安全策を築いてきたのだということ、あなたが溺れそうになったら命綱を投げて助けようとする人はいるのだといことを、思い出してもらうのだ。 「約束」とはそれ自体が100パーセント守られる保証はなく、夢であり、祈りであり、希望であり、信じることである。 自分がだれにも連絡を取らず、だれからも連絡がないまま休日が過ぎると、世界にひとり取り残された気がして、自分なんて存在しないしなくてもいいんじゃないかと思ったりする。そういうときも「ああ、これは明日の出会いの前の静けさなんだ」と思える。 人間の身体ほど安定性に欠け、限界の多いものもない。これもまた脳に当てはまる。記憶力は当てにならず、認知は先入観に拘束され、思考は感情に左右され、行動には無駄が多い。ただ、だからこそ、機械にない複雑な思想や、深い洞察が人間から生まれるのだともいえる。 人はみな、親や家族を選べない。産み落とされた人間関係の中で成長するしかない。 けれども二〇代、三〇代以降の人間の成長とは、自分なりの感性を磨き、波長の合う人たちとつながり、ソウル・メイトやソウル・ブラザー、ソウル・シスターとして関係をはぐくみあい、血縁も国籍も性的指向も抜きにしたソウル・ファミリーをつくっていくことなのかもしれないと思う。 美しい傷など、実際にはまずありえない。 傷として名づけること。手当てされた風景を残すこと。それでも「何にもならないこと」もあるという事実を認め、その「証」を残すこと。 傷がそこにあることを認め、受け入れ、傷のまわりをそっとなぞること。身体全体をいたわること。ひきつれや腹痕を抱え、包むこと。さらなる傷を負わないよう、手当てをし、好奇の目からは隠し、それでも恥じないこと。傷とともにその後を生きつづけること。 ↑傷なんてない方がいい。でも誰しもが傷を抱えているし、傷なしで生きることはできない。だから傷との向き合いかたを知る必要がある。
- M@bookuma2025年3月10日読みたい宮地さんの『環状島=トラウマの地政学』は、自分の考えを変えた一冊。 同じ著者の本著はずっと気になっていたけれど、最近自身の過去のふるまいについて後悔する機会があり、手にとりたくなった。 今日近所の本屋で探したが売っていなかったので、近々大きめの本屋で探したい。この本はネットではなく、街の書店で買おう。
- sayu@lumicy132025年3月10日読み終わったこの本に出会ってから、私は自分が傷ついていたことを認識して、傷という位置付けが変わり、自分の傷を愛す、癒すということを目に見える傷と同様に捉えることができるようになった。 この本がいいとか久しぶりに何の情報もなく手に取ったけど、ターニングポイントになったからこの本は宝物のような存在だ。
- nogi@mitsu_read2025年3月8日まだ読んでる積読中一昨年買って毎晩ひとつずつ、と読んでいたのに途中で積んでいた。久しぶりに寝る前に開いてみたら、「冬の受難と楽しみ」のページだった。今日は寒いからちょうど良かった。去年閉店してしまった、ちいさな雑貨屋で買ったフランスの紙のお香を挟んだままで、いい匂いがする。
- 宵菓@yoruno_okashi2025年3月8日読み終わった数ヶ月前から少しずつ読んでいたけど、読み終えた。大事にしたい本になった。 P.114〜のタイトルでもある「弱さを抱えたままの強さ」が、この本の中ではたびたび語られる。 「ヴァルネラビリティ」という単語を、この本を読んで初めて知ったけれど、いまの私は自らのヴァルネラビリティの抱え方がわからないから、膜や鎧で覆うしか術がないのだろうなと思う。弱いまま強くある可能性、ヴァルネラビリティを抱える自分を愛し、残し続けること。一日で変えられるものではないけれど、少しずつ自分なりのやり方を、時にこの本をまた開きながら、探ることができたらいいなと思う。
- Mari@mari06292025年3月8日読み終わったお守り2023年秋にFuzuke初台にて単行本に出会い、その後文庫を購入。今生きている自分の考え方、気持ちの素地にある本。拱手傍観という言葉を知る。
- 猫@mao10122025年3月7日かつて読んだそれぞれが抱える『傷』とどう向き合い、寄り添って、愛していくか。自分自身や友人、そしてこの世の中へのへの愛し方、向き合い方。それを知るにはきっと、これからの長い人生をかけて学んでいくことだ。知見を広げ、傷ついている人達がいたら、その人たちの『傷』を包んで癒せるような存在でありたいと思う。
- みつ@m-tk2025年3月6日借りてきたかつて読んだ---そのとき、なにかが腑に落ちた。見ているだけでいい。目撃者、もしくは立会人になるだけでいい、と。 「なにもできなくても、見ていなければならない」という命題が、「なにもできなくても、見ているだけでいい。なにもできなくても、そこにいるだけでいい」というメッセージに、変わった。
- るい@Lui110372025年3月6日買った読み終わった心がしんどくて、本に救いを求めてさまよっていたとき、ふと本棚で目についた。 これだ、と思った。 「マインドコントロールの罠と、長いあいだ追いやられてきた孤独の闇から抜け出すには、自分の幸せを祈ってくれる「だれか」がかならず必要である。」 「そこにそういうものがあるから大丈夫だと安心することで、平常心を保つことができる。」
- ヨル@yoru_no_hon2025年2月10日買った読み始めた気になっていてようやく購入。年が明けてから『死ぬまで生きる日記』や『かなわない』など、生きるとこが辛くなったり、親子関係に悩んでだりして、カウンセリングに通うようになる話をよく手に取ってる気がする。繋がる読書。わたしも本に呼ばれているのか。
- はる@tsukiyo_04292025年1月23日かつて読んだ精神科の医師として臨床を行いつつ、トラウマやジェンダーの研究を続けている方のエッセイ。 旅先や渡米生活、実家での出来事を綴りながら、様々な「傷」について触れていく。 格好つけず正直に、穏やかに記されていて、読んでいて心地よかった。 心に傷を負ったことがある人は、きっとこの本のどこかに、心に残る言葉が見つかると思う。 九州で一人旅をしているときに読んだ本。 知らない場所で電車に揺られながらエッセイを読む時間は、とても充実していた。 日常から切り離されて、思考に潜っていく感覚があった。
- ink@aslan__2024年12月14日読み終わった淡々と綴られる日々の生活や言葉に、『含み』をもたないからこその柔らかさを感じた。誰しも何らかの傷を抱えているし、他者のそれは自身の想像の範疇を超え、心の底から理解すること、理解されることは到底不可能なもので。私たちはみな、自身の『内なる海』や『ヴァルネラビリティ』を大切に抱えて生きていくのだと思う。直接的な救いでは決してないが、まさに溺れそうな人を見守るような、そんな温かさのあるエッセイだった。
- ふるえ@furu_furu2024年11月25日読み終わったかつて読んだ自分の傷に対しての向き合い方もそうだけど、他者の抱える傷を見せてもらった時の振る舞いというか言動についての適切なことについても考えたくて。 その傷が自分のものではない限り、言葉として表される事象や感情はあくまでも自分の尺度の中でしか捉えられず、本当の意味で理解することはできないと思っている。相対的なものではなく、絶対的なその人にとっての傷。