
ゆうこ
@-yuko-
2026年6月3日
読み終わった
ずっと気になっていた本。読もうかな、読みたい。でも母親と良好な関係を築けなかった私は読む勇気が出ない。今回、文庫化されているのを本屋で目にして、読むことを決意しました。
主人公とその母親は最悪の結果を辿ってしまったけれど、程度に差はあれ、このような親子関係は日本じゅうにありふれているのではないかと想像します。
おそらく主人公の女性も、その母親も発達障害的なものを抱えていると思う。母親の異常な執着は言わずもがなだけど、この主人公の女性も、成績表を改ざんしたり、バスの回数券を偽造したり、「???」という行動がちらほら。母親の叱責に耐えられず、正気ではいられなかったのかもしれないけれど。どちらかに回避型の思考がなければ最悪な結果は避けられたかもしれない。私自身、娘として主人公の気持ちもわかるし、と同時に親として、母親の気持ちもわかるような気がしたのは私にも似たような傾向があるからか?と怖くなった。
また、全体を通して、母親がなぜあんな風になってしまったのかが気になってしまった。「手術室で看護師をしている友人」に並々ならぬコンプレックスがあったのかもしれない。どんなに足掻いでも手に入らない「アメばあからの愛」を手に入れたかったのかもしれない。この母親も似たような環境で育てられたのかもしれない。はっきり言ってしまえば、アメばあにも責任はあると思う。でも、「似た家庭は日本じゅうにあるのだと思う」と書いた通り、これはある種の社会問題であると思う。わき目もふらずに疾走した高度成長期の影の部分のような。見過ごされてきた問題が、年月を経て噴出しているのかもしれない。
私にも白黒はっきりさせたいという気持ちがあり、時に子どもと衝突してしまう。そんな時にこの本を思い出そう。ありのままの子どもを、自分を認めて愛そうと思う。


