母という呪縛 娘という牢獄

95件の記録
- いずみ@moritaizumi2025年5月24日読み終わった2025年5月読了本家族というものは一種の牢獄のようだと思う。こうすればよかったのでは、と容易く言うことなどできないけれど、どうすればよかったのかと考えてしまう。娘である彼女だけでなく、周囲の人たちも。
- momo@momo_4512025年5月20日読み終わったざりざりと心が擦り減るような本だった 殺人に善し悪しがあってはいけないけど、正当防衛だったとすら感じてしまう もちろん、「逃げ出せばよかった」「父親に相談すればよかった」とか赤の他人がたらればを話すのは勝手だけれど、呪縛に雁字搦めにされていては身動きも取れないだろう 殺人、という結果になってしまったが、究極の二択で自死ではなく生きることを選んだことが、小さな救いだと思いたい 半ば透明になっていた父親が、事件後の彼女の救いだったのが皮肉に感じた 母親の性格を知っていたのに、母娘に何が起きているのか多少は知っていたのに 数年後、彼女のささやかなのぞみが、ちゃんと叶いますように 生きていてよかった、そう思えますように
- Nozomi@nozomi_book2025年5月17日読み終わった感想読書日記とにかく苦しい 目次だけで苦しくて涙が止まらなかった でも、この現実を受け入れるためにも読まねばならないと思った 惹き込まれて一日で読み終えてしまった 読んでよかったと思う 幸せに生きて欲しい
- 隙間@sukima_2025年4月13日読み終わった@ 自宅生々しさを感じながらも自身の苦い過去やトラウマから自己防衛によるフィルターが自動的にかかり、どうしても読み物のような感覚が抜けず、何度も確認しながら読み進めた。 創り物であってほしいと願い、苦しみ、藻掻きながらも読む手を止められなかった。 これからの人生、希望と救いの中で穏やかに生きてほしいと願わずにはいられない。
- まお@mao_ssss2025年4月13日読み終わった今で言うなら、たとえばりりちゃんとか。 人生のこと、犯行のこと、獄中のこと、そういうことを書いた本は初めて読んだ。今までもたくさんそういう本は出版されていたんだろうと思う。 とにかくずっとつらかった。 フィクションに慣れた身としては、これがフィクションでないことがつらかった。 自分の人生しか体験してないから、それと照らし合わせるしかないんだけど、きっとみんなどこかしら共感する部分があって、ひとごとじゃないような気がして、たくさんのこういう人たちに関わるのが司法に携わる人たちで。もう、すごい、としか言えない。 人は無意味に人を殺さない。 人が人を殺すには理由がある。 ここはフィクションではないから。 必ずそこに痛みと苦しみがある。 ここはフィクションではないから。
- なかしまみさ@misa_k_s2025年4月13日読み終わった買おうか悩んでいたけど、図書館で見つけたので借りて読む。 え、これほんとに実話やんな?映画の話じゃないよね?というくらい、非現実的な話だった。だって産まれた時から医者になるって決まってるのよ!って……。 産まれた時ってさ、この母親は一体産まれた娘を抱いてなにを思ったんだろう。 まずは無事に産まれてくれてありがとう。ようこそって思わないのかなぁ。 とはいえ、子供にかける期待や、心配っていうのは程度の差でしかないね。 私だって、心健やかにのびのび育ってほしいって思いつつ、周りの子がひらがな書けるって聞くとやっぱり焦るし、マイペースな長男に対して、そんなんやったら小学校行ったら困るよ!とか小言言ってしまうし…。 だから程度の差なんだけど、改めて子の人生は子のものっていうのを自分に言い聞かせないとなって戒めになりました。 ちなみに最終的に周りの人々に感謝したりしてるけど、いやいやもっとこうなる前に止められたよね?って周りの大人が悪いよね?ってなった。 そして、このお母さん、お金を持ててしまったんだね…。 最後の助産師への強いこだわりもちょっとよく分からないし、他人に対する態度は普通そのものだから、やっぱり娘は自分の所有物と思ってたんだろうね。 いっぱい笑いあえた日々の幸せさを噛み締められたら良かったのになぁ。子育てなんてそういうことの積み重ねだと思うけど。 そんなに言うなら自分も一緒に勉強してみな!と腹立たしくなってしまったわ。 でも最後はなんか泣けた。 辛かったね。
- pamo@pamo2025年4月10日読み終わった感想一気読み。滋賀母親殺害事件の背景にあった、壮絶な教育虐待。 母親を殺した娘の視点で語られるので、母親、父、祖母、教師の視点も今後の取材等で知りたいと思った。 娘が経験した地獄はもちろんのこと、娘の手を引いてこの地獄へと突っ走っていった母親自身、相当にしんどい思いをしていたに違いない。なぜ母親はこうも不幸へと邁進せねばならなかったのか。何が彼女をそうさせたのか。 別居していた父親はどのような思いだったのか、そして今、心境の変化はあったのか。 教師は、どのような思いで家出してきた教え子を迎えたのか。 「私か母のどちらかが死ななければ終わらなかった」というその地獄は、周囲の人間にとっても、そうだったのではないだろうか。皮肉にも娘が母親に手をかけたことで、周囲の人間も含めて人生を次のステップに進める契機となったようにも見えるし、娘が母親から解放されたのと同時に、母親も、ある意味で長年の苦しみから解放されたのだと思えてならない…。 娘が大学に進学した数年間だけは母娘にとって平穏な時期だったのだが、娘を虐待するという重労働から解放されて一息ついた母親がやることといえばツムツムやLINEゲームしかない…というところに、かなり深い闇を感じた。 そして、環境のせいとはいえ人を信頼せず平気で嘘をついたり軽率な不正を働く娘が、医者にならなくて良かった、とも思った…。
- もか@mocha2025年4月7日文書が読みやすくあっという間に読んだ。加害者の手記の部分が当時の様子を鮮明にイメージさせる無駄な語句のない文で素晴らしい才能を持っているなと思った。 加害者側の側面しか見ることが出来ないことを大前提に、 途中に垣間見える加害者が被害者を好いている描写を見ると、子が母(父)に抱く無償の愛を本当の意味で断ち切ることはほとんど出来ないことがわかった。母の真意は分からないが、母本人の希望を娘の本意を無視し「娘の希望」にして縛り付けると本人は断れなくなるし、現実との乖離も大きくなるだろう。子どもは親の夢を叶える道具では無いし、被害者にとってこの結果はどうなのか知りたくもあった。これが現実に起こっていたと思うとただひたすらに哀しい。
- ぼたもち@botamoch12025年3月26日読み終わった読みやすい文章と構成であっという間に読了。 途中目を背けたくなるような内容で心をぎゅっと掴まれてるような気持ちに。 最後の章のいろんな人の言葉や思いで思わず涙が出た。こうなる前にもっと何かできなかったのか。この先の人生がご本人らしいものになるようにと願うばかり。
- ぼたもち@botamoch12025年3月24日借りてきたずっと気になってた一冊 買う勇気(家に置いておく勇気)がなくて借りてきた 図書館で借りると積読できないというプレッシャーがあるので早めに読み始めよう
- su@sualocin2025年3月15日読み終わった日本怪奇ルポルタージュで取り上げられてるのとほぼ内容一緒だったからすら〜っと斜め読みしちゃったけど、母親が病院の人に吐露した心情がすごく刺さってて抜けない 娘が自分の元から自立したがってることに正直気づいてるけど母親としてのアイデンティティが失われることを恐れてどうしたらいいかわからないみたいなことが書かれてた しんどいねえ…
- U@U_06102025年3月11日読み終わった母の過剰な期待は、自分の理想像を娘に投影しているのかなと思った。事件の表面だけなぞると凄惨という事件だが、娘の「囚人」のような生活を考えると不謹慎だがどちらが死ぬかでないと決着がつかなかったのかなとか考えてしまう。でも母を殺した娘は、ただ「心から思われてる」という温かさに触れていれば、きっと運命は変わっていただろうと思う
- 猫@mao10122025年3月7日かつて読んだずっと気になっておりようやく手に取って読んだが、読めば読むほどこれではまるで娘が奴隷のようだ、と感じた。 殺人は決して許される行為ではないが、あまりにも壮絶すぎて言葉には尽くしがたいものがある。 自分も家庭環境に悩まされ、母親に対して同じような気持ちを持ったことがある。親と子という繋がりのせいで、母を殺さなければ、"牢獄"から抜け出せることが出来なかった彼女が出所した時には、自分自身の満足のいく生を送って欲しいと願う。
- 美久@mikusan2025年3月7日母親の言動が所謂毒親で、辛い描写が多いけれど、読み進めると母娘間で決して愛情がなかったわけではないことも伝わる。表紙の装丁もそう意味しているのかな。懲役を終えられたら、社会に貢献していってほしい。
- たなぱんだ@tanapanda2025年2月25日読み終わった感想まったくもって、予想外の読後感だった。 母親からの虐待の末、娘が母を殺してしまう——そんな事件を扱ったノンフィクションだから、読む前はひたすら重い展開を覚悟していた。だからこそ、気持ちに余裕があるタイミングで手に取ったのだけど、中盤までは想像以上に痛ましい母と娘の関係が描かれ、胸が締めつけられるようだった。 殺人を犯したあかりさん(仮名)は、母の期待に応えるために9浪もしていた。僕がセンター試験を受けた年、彼女もどこかで同じ試験を受けていたのだろう。そう考えると、この物語が遠い世界の話には思えなかった。だからこそ、途中まではリアルなツラさがひしひしと伝わってきた。 だけど、終盤の展開は意外だった。 弁護士団、父親、裁判官——彼女を理解し、受け入れてくれる人々との出会いの中で、あかりさんの心が少しずつほどけていく。そして、裁判官が彼女にかけた言葉がとても印象に残った。 「お母さんに敷かれたレールを歩み続けていましたが、これからは自分の人生を歩んでください」 この一言が、どれだけ彼女を救っただろうか。 重いテーマの本なのに、最後のページをめくったとき、なぜか優しい気持ちになっていた。それは、筆者の温かな文章によるものかもしれないし、あかりさんがようやく見つけた光のせいかもしれない。 そして、詳しく書くのはためらわれるけど、最後の一文には著者の粋な計らいを感じた。あれは、あかりさんのためにそっと添えられたエールだったのかもしれない。深読みかもしれないけれど、そんなふうに思えてしまう優しい終わり方だった。
- 🦆@dyslexia-kamo2024年12月4日読み終わった勉強しろ、勉強しろ、勉強しろ!って、なんか勉強時間と次回テストの点数について親に血判を求められた記憶戻ってきた。ウケる。まあ血は出さなかったけど、親の言うとおりの文を書いて、親に手を掴まれて朱肉で指紋を押した。本当は血がいいけど私は優しいからこれで許してあげるって言われた。 うちは妹がいたので私は早々に諦められて放置されたので本当に嬉しかった。その点だけは妹には本当に感謝している。それはそれとして高校入って暫くくらいまでは別にこの本の中にあるアレソレが何も珍しくない状況で過ごしてたけど、普通はもしかしてそうじゃないのかも。想像できないけど。監視されたり、叱責されたりしないのか。まあ当然そんなことでは点数は上がらないし。学歴厨の終わってバカしかおらん。 しかし毒とか虐待系、ネグレクトとか、性的なやつはかなり苦手なので、このタイプのヤバ親が平気通り越してご機嫌で聞けるのは経験してきたからって感じ。絶望でしか救えない絶望に近いものを感じる。それかスカッとジャパン。
- ぷぅ@puu_09202024年11月12日かつて読んだ@ カフェムズムズした。分かる、とても分かる、逃げるためには殺さなくてはいけない、自由を得る、喪失感の無さ、とてもリアルな記述が多いが視野が広がる
- はぐらうり@hagurauri-books2023年10月13日読み終わった繋がっているから頑張れる。繋がりがなかったり、繋がっていたものに絶望しても、ほかに繋がりがあるから生きていける。『正欲』と同じ話で、そこに救済のある世の中にしないと。