
Sanae
@sanaemizushima
2026年6月3日
あらゆることは今起こる
柴崎友香
読み終わった
柴崎友香さんがADHDと診断され、自身のことを綴ったケアシリーズの一冊。
これを読んで、私があーだこーだと言うことはまだ理解が十分ではなく、誤解を含んだものになりそうなので気をつけて書く。(この本に限ったことでもないのだが)
広く言われているところのADHDの知識しかなかったけれど、当たり前のことながら症状というか特徴は人それぞれで、さすが小説家の柴崎さんは自身を分析して描かれているので、とても興味深く読んだ。
診断を受けるのは周囲の人がレッテルを貼るためではもちろんなく、その人自身が生活する中で納得するために診察を受けたい人が増えているというのはなるほどと思った。自分が周囲に迷惑をかけている、という精神的な苦痛がどこからくるのか、診察を受けてわかったら、解放はされないけれど、ラクになれるはず。
この本を読んで反省というか、振り返って今後変えていかないといけないなということが多くあった。
「『人の気持ちががわからない』『空気が読めない』に対して、では『人の気持ちがわかる』ってどんなことなのか、『空気が読める』ってどんなことなのか、と考えてしまう。」
「『あなたのためを思って、せっかくやったのに』と言われて戸惑ったりつらかったりした経験は、いわゆる空気が読めて、思いやりのある人でもよくあることだと思う。」(p145)
これと言って心当たりがあるわけではないけど、する側にもされる側にもなるので個人的に気をつけていこうと思う。
「片付け系Instagramをフォローしていると、自己啓発系の投稿がやたらと表示されるようになってしまった。(略)そして自己啓発系は、役に立つ場面もあるけれど、政治や社会を変える発想ではなく、自己防衛に向かうのでそのうち投資アカウントばかりが出るようになり、なるほどなぁと思ったりした。」(p184)
あんまり発達障害関係ないけど、私もこの現象なんなんだろうなぁと思って見ていたが、私は柴崎さんの”自己防衛に向かうので“に、なるほどそういうことか!と思った。
柴崎さんの小説の面白さの裏側を知ることにもなったし、ADHDとともに生きる人のひとりの方の考え方を知ることができ、お人柄も(友達との距離の取り方よくわかる!)好きになった本だった。









