あらゆることは今起こる

170件の記録
- とーど@toutoutoudo2025年5月9日読み終わった「百年と一日」がすごい好きで追ってる作家さんの本なので手にとった。 本を読んでて一ページ目を読んだ時に文章は理解できるのに書いてある出来事と感覚が全く理解できなくて読めなくなってしまうときがある。柴崎さんの本を読んだ時、感覚が分かりすぎて同じだ!となって感動した覚えがあって、著者の発達障害について書かれている本と知って何かわかるかなあと思って読んでみた。 なにもわからなかった。人が自分との対話を経て得た経験を読んでも私がそうだとかそうじゃないとかはわからなくて知識として吸収して一例として自己との対話の結論の参考にするしかない。 過去と現在と未来が同じ強度で並んでいる部分の話やわかるわからないの話が言語化できなかった自分の感覚が話されていて新たな発見。全然わからな〜いが突然わかった!となることがたくさんあった。
- 加非@chioneko2025年5月5日読み終わった“ADHDと診断を受けた作家の描く、日常の話”といった印象をもって読み始めたけれど、実際は作者の今ここの話といった感じ。 ADHDだからどうこう、というより私はこういう風に考えることがある。こういうことをすることがある。もしかしたら、それはADHDの特性なのかもしれないし、私だからかもしれない。 そんな語り口だ。 ふと気付かされるのは、ADHDの人はこんな人だという定型なイメージの狭さだ。実際、この作者のエピソードでは身体的多動よりも動けない(脳内の多動による身体のフリーズ)がよく出る。 しかし、この本のように言語化されなければ、周りから多動と思われることは先ず無い。 定型や特徴を紙面上で学ぶことは重要だ。 けれど、それが全て見える形で表現されるわけでも、そして表現されているとしても困っているとも限らない。(実際、作者の人生は楽しそうだ……と、私は思ってしまう) 診断名は人類を分別するものではなく、ただ生きやすくするために使う道具なのだな。そして私は道具に振り回されているのだな、と気付かされる部分も多かった。
- きよのみ@choge592025年4月30日読みたい「私の身体を生きる」を読んでいて、柴崎さんがわたしと同じASD傾向ありのADHDだと知った。 自分は常日頃から"合わない靴を履いて生きている"ように感じていて、柴崎さんのエッセイがそれにすごく近いと思った。 不具合だらけのわたしの身体。それでもわたしにはこれ1つしかないので。 彼女から見える世界を覗いてみたら、少しだけ生きるヒントをもらえるかもしれない。
- とんこ@ton_ton_beat2025年4月27日読み終わった全編読み終えた後の「おわりに」の言葉たちの腑に落ちていく感じといったら。 ADHDという主題はありつつ、純粋なエッセイとしておもしろく読めた。本を持ち歩いているとその厚みや重みが、柴崎友香さんという人間の持つ性質のそれとして感じられた。 「発達障害という診断名もそれに関する知識だったりなにかしらの手立ても、困っている本人のためにあって、それ以外ではない。」
- jyue@jyue2025年4月20日読書日記積読山に戻した4月某日(日) 本棚に積読が1,000冊もあるのに次読みたい本が分からなくて焦って苦しむ、という夢を見た。目が覚めて起きても、余韻のせいでそわそわする。いまは紀行文やノンフィクションが読みたい気分だったので『帝国』か『統合失調症の一族』か悩んで、結局『あらゆることは今起こる』を選ぶ。最近読書用の集中力が欠け気味。
- ザムザ@zamzy7332025年4月16日読み終わった@ 自宅ADHDの診断を受けた小説家の徒然草。さすが小説家! 保坂和志が小説による思考を謳っているが、この本はまさにそれ。思考があるが、いわゆる論考や批評といった風情とは違った思考風景がここにはある。なんというかな、主張とか論理とかじゃなくて、動きなんだよね。俊敏に指さして「これはこう!」「あれはそれ!」みたいなのじゃなくって、もっとのそのそっと動いて示す、生きざまみたいなもの。
- ふるえ@furu_furu2025年4月14日読み終わったその中にいる人たちの標準、できて当たり前だと思われていることが困難な人に対して、その標準に近づけようとすること、当たり前にするということが良しとされているのはどこから来ている価値観なのだろうと思う。社会に出る時に困るとか、組織の活動を円滑にするためという理由があることは理解できるし、できないことができるようになること(本人もできるようになりたいと望んでいるなら)必要なことなのだろうと思う。でも標準というか、多数が共有している価値観から外れていることが不足で、恥ずかしいことだみたいな感覚は誰にとっても味わって欲しくないとも思う。できることが多い、できないことが多いということが良し悪しになる感覚は、どこから来るんだろうと読みながらずっと考えていた。
- ふるえ@furu_furu2025年4月13日読んでる久しぶりに読んだら前の文脈を忘れていてなんだかよくわからないけれど、最近起こっていること、思っていることになんだか通じるなと思って勝手に解釈して読み進めている。そうしているうちにうっすらと前の話を思い出してきて、なんだ繋がってるやんみたいな納得をして、また面白くなってを繰り返している。
- ルース@ruth_blackett_2025年4月11日買った読み終わった借りてきたかめかし文庫で借りて喫茶店で1/3くらいガッと読んでこれは買っとこ、手元に置く本、と思い買った。あーこれこれ、わたしもあるー。こういうことはないなあ。なんてあいづちうちながら読んだ。わたしも発達障害あんのかなと思って医者探してみたけどどこで検査してもらえるかようわからんくて止まった。
- ふるえ@furu_furu2025年4月7日読んでる“「人の気持ちがわからない」「空気が読めない」に対して、では「人の気持ちがわかる」ってどんなことなのか、「空気が読める」ってどんなことなのか、と考えてしまう。”柴崎友香『あらゆることは今起こる。』(医学書院)p.145 「人の気持ちがわかる」ようになることは経験と知識からくる思い込みで、「空気が読める」というのは今いる場を乱さずに何もしない、もしくはこれまでの文脈からはみ出さないことなのだろうかと斜に構えた思考で読んでいた。
- ふるえ@furu_furu2025年4月2日読んでる著者が自分の感覚の原因について”なぜ”と突き詰めていく描写があって面白い。自分の感覚、価値観がどこからやってくるのか、その由来と他者との違いを明らかにしていくような、読み進めていくとどんどん自分の感覚について社会としてどうなのか、人間としての生物的にどうなのか知ることは、より生きやすくしていくための対策を検討する上では必要なことなんだろう。とか考えている。
- Suzuki@finto__2025年3月23日読み終わった★★★★☆ 「私自身、コンサータを飲んでいる状態を人に説明するのは難しいなと思いつつ、試行錯誤してきて、いちばんわかりやすいたとえは眼鏡かなと考えている。 視力が悪くて、教室で黒板の文字が見えづらいから眼鏡をかける。それはごく普通のことと思う人が多いだろう。眼鏡をかけたことで、見えにくかった文字が見えるようになる。難しい漢字がくっきり読めるようになったからといって、知らなかった言葉の意味がわかるわけではないし、文章がすらすらと理解できるわけではない。 それでも、文字がぼんやりした状態ではなにが書かれているかもわからないので、眼鏡をかけてくっきり見えることでできることや理解できることは増える。そこまでの道のりや労力がちょっとは減る。そんな感じで手助けになるものが、ADHDの薬の効果だと思っている。 適正な眼鏡をかけていなければ余計疲れるし、眼鏡をかけたからといって酷使すれば疲れる。 たぶん、そんな感じです。」p68
- 諸処@shosho2025年3月14日かつて読んだ心に残る一節P.183 ぼちぼち、ほどほどに、ずっとつきあっていくという感じでいいんちゃうかな P.238 コントロールされた主体性だけでは行けない場所に行ける
- ふるえ@furu_furu2025年3月12日読んでるお風呂の中で読む。著者が薬を飲んだことで、長年の眠気から起きたみたいなことを書いていて、この本を読んでいると自分の感覚は他者と比べてどうなのかとずっと問われている気がして面白い。コーヒー飲んだり、刺激が強いガムとかを噛んだりしている時に現れる覚醒したような感覚とは違うのだろうか。そもそも、起きている状態にも日々グラデーションがあるし、何か一定の状態に感覚が置かれることって少ないのではとか思いながら、のぼせそうになったので上がる。
- ふるえ@furu_furu2025年3月8日買った読み始めた自分以外の思考を知ることはできない分、今のこの自分が正常なのかがわからない。誰かとの違いを感じる時、それが自分の特性からくるものなのか、性格とかその日の体調のせいなのかわからず、勝手に落ち込んでいく時があっだことを思い出す。
- あやね@aynm3122025年3月7日読み終わった今日はこの本を読み終えた。 少しずつ読んでたから、多分、半年くらいかかった。 読んでる時は次々にページをめくれるけど、本を閉じると「柴崎さんが書いてたのはこういうこと?」と生活の中で反復することが多かった。
- みそ@omiso6242025年3月6日読み終わったこういう見方もあるのか、という感想をいくつか見たけど、私は自分の見方、過ごし方に似てるな…と思った…検査を受けたら何らかの特性は自分にもあるんやろうなぁ…とずっと思っている…
- はや@hunhun2025年3月6日読んでる@ 自宅31歳、幼い頃から感じてきた生きづらさはADHDも関係していたかもしれないと気付いた。全てが重なるわけではないけれど、でも、自分自身のわからなさを、柴崎さんの言葉で解きほぐされていくような気持ちになりながら読んでいる。
- どりこ@green49462025年3月4日読み終わったADHDと診断された小説家柴崎友香さんのADHDレポート。ご自身の特性の考察であると同時に、多様性についての考察本にもなっていて良い。 予想していたより読みやすかった。客観的に書かれているからかな。表紙の写真も良いよね。
- いちこ@ichinics2025年1月29日2025年読了本これって自分だけじゃないんだ!と心強く思うところがたくさんあると同時に、全然わからないところもある。ただ、人の頭の中のありようについての話が自分は好きなんだなと改めて思った。 あと、「あらゆることは今起こる」(ボルヘスの伝奇集に引用されているテキストとのこと)も、自分がずっと脳内引用し続けている「歴史が私に何の関係があろう、私の世界こそが最初にして唯一の世界なのだ」と同じことだなと思った。