
monami
@kiroku_library
2026年6月1日
マザリング・サンデー
グレアム・スウィフト,
真野泰
読み終わった
全てが素晴らしくて、忙しい合間を縫って夢中になれる時間だった。
晴れやかな6月の朝に、ふと目が覚めてしまってこの本を読み終えたことが幸せ。
読みながら思い出したのは、『日の名残り』、そして『サラバ』。どちらもある意味回想形式、かつその人の人生における象徴的な出来事が登場する本だった。でも、正直その2冊以上にこの本が一番好き。
最近、「成長」って「経験の劣化」でもあるなと思っていて、必死に生き、もがき、進み続けるほどに、かつて輝いて見えた人や出来事が、時間の無駄、取るに足りないことと感じてしまうことが虚しくなっていた。
だから、『マザリング・サンデー』の、人間の成長や時間の劣化とは別の軸にあって、その人の人生の中で鮮明に残り続ける「出来事」というものがただひたすら眩しかった。
人生の喜怒哀楽をすべて混ぜ込んで、矛盾や曖昧さを引き連れて、5月のように暖かい3月31日の空気や日差しごとすべて閉じ込めた、奇跡みたいな本だった。







