
Miyuki
@miyuki_i
2026年6月3日
チーヴァー短篇選集
ジョン・チーヴァー,
川本三郎
読んでる
3編目「クリスマスは悲しい季節」
寓話のようなストーリーで面白かった
独り者の貧しいチャーリーは富裕層の住む高級マンションでエレベーター係をしている
「メリークリスマス」と住民に声をかけられるたびに「貧しい人間にはクリスマスは悲しい季節です」と愚痴っていき、しまいには子供がいると嘘までつきはじめる
すると同情した住民たちが次々とディナーやプレゼントをおすそわけしだして……
圧倒的な善意を向けられた人は、どのような行動に出るのか、人間の心の動きがよく描かれている
そしてふと出会う美しい描写にぐっとくるーーp.76「ガラスのドアの外の暗闇がブルーに変り始めていた。しかしブルーの光がどこからきているのかはわからない。光は空中に浮かんでいるようだった。涙に濡れた光だった。その光が人のいない通りを浮かび上がらせたとき彼は泣きたいと思った」