チーヴァー短篇選集

20件の記録
- ハンク@lardenkaizer2025年6月4日かつて読んだ頭部の都会に住むアメリカ人の孤独を描いた作品。マッカラーズなんかも孤独を描いているが、彼女は田舎から都会に出て共同体から引き離されるという物理的な孤独を描いていたような記憶がある。感情も素直に出すし、行動にも出る。対して、チーヴァーの作品は表向きには取り繕っているが、内面では孤独を抱えているという人物が多いように感じられた。そうした繊細な内面を、抑制の効いた文体で描き切っている。上手い、と思った。
- うねうね@73uneune2025年5月29日読み終わった🥟🥟🥟🥟🥟 もの悲しく切ない。海辺が舞台の話が多く、美しい海の描写が多いのに、全体的に沈んだ暗さと湿り気がある。登場人物の誰も好きになれないし共感できないが面白い。さっぱりした感じと淀んだ感じが共存している不思議な作家だと思う。
- 川@river12162025年5月12日読み終わったうんざりする家族の話ばかりで、平野をひた走る電車の長旅で読むのにはちょうど良かった。エリスンの短編集と交互に読んでいたこともあり、登場人物全員殺してあげたくなった。