さくら🌸 "本屋さんのある街で" 2026年6月4日

本屋さんのある街で
本屋さんのある街で
一穂ミチ,
三浦しをん,
凪良ゆう,
坂木司,
瀬尾まいこ
豪華な著者陣で、本屋さんのアンソロジーときたら手に取らずにはいられなかった。本屋さんの実情や仕組み、町の本屋と商業施設に入ってる本屋の話があり、本屋が直面している問題などもよくわかる一冊だった。瀬尾まいこさんの『続きは書店で』では、『強運の持ち主』ぶりの懐かしい名前が登場して嬉しかった。 「大きな変化などそうそうないし、望んでもいない。だけど、本がやってくる。そんなちょっとしたことで、私たちの暮らしに少しだけ風が吹く。」(p.39) 一穂ミチさんの『歌うように生きて』と凪良ゆうさんの『小鳥たち』は、短編でこんなに深い話が展開できるとは…と感動してしまった。その中で書店という場所が登場人物たちに寄り添うように存在していて、すごく好きな二篇となった。 坂木司さん『手に取って見てみろよ』と三浦しをんさん『見晴らし書店の一日』は、書店の内情が描かれていて面白かった。私も大学生の頃、書店でアルバイトをしていたので「あ〜そうだったな」と思い出すところもあり、懐かしくもあった。 「本屋とはおかしなものだ。そこで売っているものをいくら手に入れても、おなかはいっぱいにならないし、暖も涼も取ることはできない。でも、町に一軒も本屋がなかったら、なんとなくさびしく物足りない気持ちになるだろう。」(p.208) という一文にものすごく共感した。
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